沖永良部島にあります幸山農園ハッピーファームの幸山利忠(こうやま としただ)さんです。
沖永良部島と言いますと、花の島で有名ですけれども、空港もえらぶゆりの島空港と呼ばれていますよね。この時期のお花というのはいかがなんでしょうか?
早い方で11月からゴールデンウィークぐらいまで栽培されて、出荷が始まっています。自分もいつも例年通りでしたら、11月末から出荷が始まるんですけれども、いつもより植えるのが遅かったので、年明けから集荷して出荷が始まっています。
花の種類というのは、どのような種類があるんですか。
地元にあります花は、知名町ではテッポウユリ、グラジオラス、オリエンタル、ソリラゴ、トルコギキョウをメインに栽培しています。
幸山さんは沖永良部島のご出身なんですか。
生まれも育ちも沖永良部島です。高校3年まで、沖永良部島で生活しまして、島を出まして、専門学校やアルバイト生活を経て、22歳のときに島に帰ってきました。
それから地元の郵便局で配達員をしながら、町の青年団や農業青年クラブなどの活動にも積極的に参加してきました。その後、郵便局の正社員になりましたけれども、自分が長男で唯一の男だったので、平成29年に退職しまして、父の後継者として、現在就農5年目です。
父の教えを基本に、自分なりの方法を模索しながら、作業効率の改善や、新規品目の枝豆等に今、取り組んでます。
沖永良部島で枝豆を作っていらっしゃるというのは、私は初めて知ったんですけれども、枝豆をなぜ選ばれたんですか。
昨年ですね。自分がハウスを検討、国の事業を使って一括にまとめて、新しく建てたんですけれども。ユリの切花が終わった後に、ハウスの中に何か、肥料になるものができないかなと思って、一昨年に自分で枝豆をちょっと栽培したんですけれども、去年からその行政の方もですね、何かそういう新しい品目をということで枝豆を栽培して普及しようという活動になりまして、組合を作りまして、今、春作と秋作、年に2回取れるっていうことを今取り組み始めています。
収穫して味わったこともあるということですよね。いかがでしたか。
一昨年がうまくできたので食べてみたんですけれども、やっぱり自分で無農薬という形で自家栽培だったので、食べてとても美味しかったです。
じゃあこれからは沖永良部島産の枝豆というのがまた皆さんの食卓にも並ぶ日が来るかもしれませんね。
はい、その日が来るといいですけれどね。
幸山さん今後の夢や目標たくさんあると思いますが教えてください。
毎年12月に年末合同即売会というのを、漁協などと共同開催していまして、花の販売から発送まで行っています。で、前年度からあと3月のお彼岸用にもセット販売を始めまして、どちらのイベントもお客さんに好評でして、今後も取り組んでいきたいなと思っています。
この時代、令和の時代を生きていく上で、豊かさというのはどのようなことだと感じていらっしゃいますか。
新型コロナウイルスが世界中で蔓延しているご時世なんですけれども、私としては多少不便感じる部分はあるんですけれども、毎年普通の生活を送っています。
というのも農家は良く言えば、個人経営者のため、自分の好きな時間に畑に行って、好きな時間で作業をすることができますし、自分のスローガンであります、毎日仕事、毎日休日というように、自分で1週間の作業日程を組めるからですね。金銭面としましては、サラリーマンのときよりかは減っているんですけれども、今後の働き次第で増やしていけるので、今の生活の方が充実してます。
豊かさということなんですけれども、人それぞれで異なるとは思うんですけれども、私は毎日の生活の中でどれだけ自分が楽しく笑って幸せにいられるかだと思っています。