#27 屋久島日和(屋久杉の箸づくり編)
世界自然遺産の島、屋久島。
旅の思い出に、屋久島の育んだ自然をお土産にできたら、と思い
モノづくりを体験できる工房を訪れました。
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足を運んだのは、「屋久杉工芸 杉の舎」。
こちらでは、屋久杉でオリジナルの箸を作ることができます。
屋久島空港を出て左に曲がると、徒歩1分のところに工房があります。
のれんをくぐると、屋久杉の良い香りが。
用意されている素材から、好きなものを選びます。
曲がった木目なら曲がった形に、まっすぐな木ならまっすぐな箸になるそう。
屋久島に自生する杉で、樹齢1,000年を超えるものを「屋久杉」と呼びます。
色や木目、太さや長さもそれぞれ違います。
毎日の食事をともにする”マイ箸”を作ろうと、まっすぐな20センチ程の屋久杉を選びました。
手元に気をつけながら、のみで箸さきを細く削っていくと、
清々しい屋久杉の香りが広がります。深呼吸したくなる香り。
削った屋久杉を持ち帰れるように、袋も用意してくれています。
\香りをお土産にできるのは、うれしい!/
削りすぎると、箸のあいだに隙間ができてしまうため、慎重に。
だんだんと理想の箸に近づいてきました。
削りだしが終わったら、磨きの作業に入ります。
使う道具は、写真の右にある”うずくり”。
”うずくり”とは、茅(かや)の根っこを束ねたもので、桐たんすなどを磨くのに使われるそうです。
これで磨くと、木目がくっきり浮き出て、さらに屋久杉の油がにじんで艶が出るとのこと。
樹脂を多く含む屋久杉、少し磨くとすぐに艶が出てきました。
こうして出来上がった屋久杉の箸。すべすべして手によく馴染んでくれます。
少し曲がっていますが、深い森で千年以上生き続けるなかでうまれた”ゆらぎ”を
目の当たりにできて嬉しいです。
使うほどに味わいが出てくるのも楽しみ。
屋久島のことを思いながら、大切に使いたいと思います。
✈お読みくださりありがとうございました✈✈