#17 霧島市日和(後編)
前回に引き続き、堀さんを案内役に「霧島市」の魅力をお届けします。
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取材の合間に訪れた「城山(しろやま)公園」。
桜や藤など、季節の花を楽しむことも出来ます。
西:「見晴らしのいい場所ですね。空が近い!」
中:「飛行機も飛んでいますよ!着陸のとき、空から霧島の自然がみえると、鹿児島に帰ってきた~という気持ちになります。」
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私たちが向かったのは、国分重久(こくぶしげひさ)にある「竹ノ内観光農園」。
堀さん:「霧島市内で最初にできた、いちご農家で、4種類のいちご(よつぼし・べにほっぺ・さがほのか・ぴかいちご)を栽培しています。それぞれに特徴があるので、味わっていただきたいです!」
受付でパックを受け取り、いちご狩りスタート!
西:「どの品種も美味しそうで、迷ってしまいます!」
中:「美味しそうないちごがたくさん!!」
収穫の目安は、赤色が濃くなっているもの、とのこと。
堀さん:「私のお気に入りは、”ぴかいちご”です!鹿児島生まれのいちごで、糖度が高くて抜群にあまいんです。一度食べて、ファンになりました!!」
標高が高く、寒暖差が大きいため、いちごが美味しく育つそうです。
中:「どれもみずみずしくて美味しそうです! あれ?西原さんがすごく進んでる!!」
西:「赤くて粒の大きないちごが沢山!どれも美味しそうで、あっという間に山盛りになってしまいました・・・(笑)」
パックいっぱいに収穫して、大満足!
収穫した分をお支払いをします。
我慢できず、早速食べました(笑)
\いただきます!/
中:「甘くて美味しい!!手が止まりません!」
西:「食感もそれぞれですね!さがほのかは、果肉がしっかりしています!!」
隣接する「ひまわりファーム」では、園で獲れた果物をつかった商品が販売されています。
中:「濃厚でコクがありますね!美味しい!」
西:「梨とバターは意外な組み合わせですが、クセになる味です!パンに塗っても美味しそう!」
\堀さんのおすすめ、イチゴソルベソフトクリーム/
堀さん:「乳脂肪分が含まれていないため、いちご本来の美味しさを、そのまま味わえます。完熟いちごをお楽しみください。」
中:「本当だ・・・!いちごをそのまま食べているみたい!濃厚で美味しいです!」
西:「食感はシャーベットとソフトクリームの間のようで、とってもなめらか!贅沢ですね。」
いちごの収穫時期は年によって変わるため、今年のいちご狩りは4月中旬で終了してしまいましたが、夏にはぶどう狩りや梨狩りを楽しめるそうです!
中:「季節によって果物狩りを楽しむことができるんですね!」
堀、中、西:「竹ノ内農園のみなさま、ありがとうございました!」
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次に訪れたのは「妙見 石原荘(みょうけん いしはらそう」。
清らかに流れる天降川(あもりがわ)の横に佇む、温泉旅館です。
中:「車で通るたび、石蔵と小窓の花が素敵だな、と思っていました。」
西:「いつか泊まってみたい憧れの宿です。」
霧島は、坂本龍馬が新婚旅行で訪れた地。
エントランスホールには、坂本龍馬が記した【霧島登山図】のレプリカが展示されています。
堀さん:「高千穂峰の登山ルートや日当山の温泉に泊まったことなどが書いてあります。」
【”天の逆鉾(あまのさかほこ)”。坂本龍馬が頂上で引き抜いたといわれています】
中山:「私も昨年、山の日に高千穂峰に登りましたが、たしかに頂上の逆鉾がありました!そんな逸話が隠されていたとは・・・!」
今回特別に、支配人の中﨑善道さんに案内していただきました。
《本館 客室:瑠璃紫(るりむらさき)>
中﨑さん:「改装を経て2つの客室を合わせた『瑠璃紫』は、120㎡と広めのお部屋です。」
堀、中山、西原:「わあ、素敵・・・・!」
まず目を引くのは、部屋を入って左手にある”温泉”。
この部屋のためだけに湯を引いている、大変贅沢なお風呂です。
中﨑さん:「石原荘では泉質にとてもこだわっています。源泉から湧き出る水圧で、部屋まで湯を送っています。
外気や冷水に触れさせずに温度だけを下げているので、源泉と変わらない成分の湯に浸かることができます。」
中:「天降川を眺めながら、ゆったりと温泉に浸かることができますね。
日常を離れて、開放的な気持ちになります。」
西:「ここで1日過ごせたら・・・夢のようです。」
次に案内していただいたのは、本館横の石蔵。
この蔵は、今のさつま町に昭和初期に建てられた米蔵を、平成19年にこちらに移築したものだそうです。
西:「解体した石を運び、1つひとつ組み立てる作業はとても大変そうですね。」
中:「重厚感があり、霧島の自然に映えて素敵ですよね!移築されたとは初めて知りました。」
<石蔵 露天風呂付客室:うらら>
こちらも正面に天降川を臨めます。
寝室の壁には大島紬(つむぎ)があしらわれています。
堀さん:「世界三大織物としても名高い、大島紬。着物も素敵ですが、内装として使っても、とても映えますね。品があり落ち着きます。」
中:「見てください!窓ガラスに可愛いらしい影が!」
中﨑さん:「ムササビの絵をプリントしています。ごく稀にこの辺りに出ることがあるんですよ。自然豊かな場所にのみ生息するので、それほど霧島の自然が美しいということですね。」
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次に石蔵にあるレストランを案内していただきました。
中:「組木細工が素敵です!」
西:「芸術的な美しさですね。」
西:「いたるところに鹿児島の伝統的工芸品が使われていますね。切子から漏れる光が素敵!」
【帖佐人形や鯛車】
日帰りで、温泉と懐石料理もセットで楽しめるとのこと。
中:「鹿児島の旬の食材をふんだんに使用したお食事、こんなところでいただけたら贅沢ですね。」
中﨑さん:「最後に、大浴場をご案内します。石原荘には敷地内に7つの源泉があります。そのうち2つを大浴場と露天風呂に使っています。」
石蔵を奥へ進むと、大浴場につづく『天降門(あもりもん)』が見えてきます。
天降門を進むと・・・
西:「この提灯の紋様は何ですか?」
中﨑さん:「”天狗のうちわ”を表しています。ここを設計した方が敷地を訪れた際、『天狗が住んでいそうな雰囲気だ』と感じたそうです。」
中:「たしかに、天狗が住んでいそう!木々や鳥のさえずりに癒されます。」
西:「大浴場がある”天降殿”が見えてきました!」
中﨑さん:「炭酸成分を楽しんでいただける湯もあります。炭酸が消えてしまわないうちに入っていただきたいので、源泉に近いところに温泉をつくっています。
足湯もありますよ。」
堀、中、西:「また伺いたいです。中﨑さん、ありがとうございました。」
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最後に訪れたのは、牧園町にある「きりん商店」。
築140年の古民家を改装した、どこか懐かしさを感じる佇まいです。
店主の杉川明寛(あきひろ)さん。
奥さんの真弓さんと霧島に移り住み、デザインの仕事の経験を活かして、”霧島のお茶とよかもん(=鹿児島弁で「良いもの」の意味)”を全国に発信しています。
店内には鹿児島の食材を活かした名産品がところせましと並んでいます。
中:「パッケージも素敵なデザインのものが多く、気になります!」
名物の”焼あんぱん”。隣の囲炉裏で焼いて食べられます!
ちゃぶ台と畳もあり、和みます。
堀さん:「おすすめは、旬の食材の自家製シロップドリンクと抹茶ラテです!」
中:「お、美味しいー!!手作りならではのいちごの優しい甘さと風味です。」
西:「抹茶ラテはミルクと抹茶の相性が絶妙です。」
堀さん:「夏には自家製シロップを使ったかき氷も人気だそうです。秋にはお店の庭の金木犀で作るシロップも!」
西:「季節に合わせて訪れるのが楽しみになりますね!」
※メニューは時季により異なりますのでインスタグラムをご確認ください。
堀さん:「自家製ぜんざいもおすすめです。ほっこりとした甘さが沁みますよ。」
\いただきます!/
西:「お餅も柔らかくて美味しい!あんこも甘すぎず、優しい味です。」
杉川さんは、霧島の生産者さんと協力してイベントを企画・運営されています。
地域を盛り上げる活動として鬼火焚きを行うなど、多方面で活動されているそうです。
堀、中、西:「ますますのご活躍が楽しみです。美味しい食事と楽しい時間をありがとうございました!」
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堀さん:「今回の霧島旅、いかがでしたか??」
西:「堀さんの、霧島への愛情が伝わってきました。美味しい食べ物に豊かな自然、身も心も満たされました!」
堀さん:「霧島の魅力は数えきれません。3月末で移住は終えますが、これからも霧島の魅力をたくさんの方に伝えたいです。」
中:「霧島のよかとこを案内してもらえて、楽しい1日になりました。
堀さん、今日はありがとうございました!」
心洗われる景色にも出会えました。
✈お読みいただきありがとうございました✈✈