コスモスと秋の空

日中の気温も下がり、過ごしやすい季節になりました。

空に浮かぶ雲も、夏には低い位置に大きく姿を見せてくれた入道雲から、うろこ雲やひつ じ雲が見られるように。
さざ波のように空一面に広がる雲の雄大な景色を目にすると、自然のスケールの大きさを 肌で感じ、素直な気持ちになれます。
刷毛でサッと一筆塗ったようにも見えるすじ雲も秋の代表的な雲。
これらの雲は、雲のなかでも高度の高い場所につくられる雲です。 実は、秋は湿度が低く地面に近いところでは雲が作られないため、空高くに雲が作られる そうです。
青空の見える範囲が広くなるので、私たちの目で見ても、空がより高く見える のでしょうね。

そしてこの季節の鹿児島ではあちらこちらにコスモスの花が。 毎年、高千穂牧場や慈眼寺公園、都市農業センターにお弁当を持って出かけるのが秋の楽 しみです。
車で走っていると、田んぼの畦道を越えて土手に突然コスモスが目に入ってくることも。 そんな季節の出会いにわくわくします。
日常の中に自然の豊かさを感じる鹿児島。あの日出会えたコスモスも、地元の方が植えて お世話をされているものでしょうか。
幼い頃から親しんでいるふるさとの景色も、自然が生み出したものだけではなく、人の手 や愛情が加わって織りなされる景色なのだと感じ、一層大切にしたいと思うようになりま した。
青空のもと、背筋をまっすぐに伸ばして揺れるコスモスの可憐な姿は何とも癒されます。 コスモスと同じ目線に立って空を眺めるのも視点が変わって面白いです。 陽の光に透ける花びらと透明感のある青空に、清々しい気分にさせてもらえます。
今年はどんな秋の景色に出会えるのか、楽しみです。