「カーボンニュートラル」、聞いたことがあっても、よく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「カーボンニュートラル」は、工場や車の排気ガスなど、社会生活の中で出る二酸化炭素などの温室効果ガスを減らす取り組みです。
しかし、完全にゼロにするのは難しいことから、排出量に見合った二酸化炭素を吸収する木を植えるなどして、温室効果ガスの排出量をプラスマイナスゼロにするという考え方です。
国は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目標にしていて、鹿児島市で15日、カーボンニュートラルについて考えるシンポジウムが開かれました。
シンポジウムは、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて機運を高めようと県が開いたもので、県内の企業や団体などからおよそ100人が参加しました。
先進事例として、ゴミの収集などを行う大崎町の企業・そおリサイクルセンターの取り組みが紹介されました。
(そおリサイクルセンター 湯地浩幸さん)
「車の運転をする時は穏やかにアクセルを踏んで発進すること。走行中には急加速・急減速をしないこと。普通のタイヤよりも8%燃費が良いタイヤを使用している」
そおリサイクルセンターでは、2015年度、業務や職員の通勤で排出される二酸化炭素が合わせて年間660トンでした。しかし、二酸化炭素を減らすための国や県の制度を利用した植林活動や省エネ事業におよそ50万円を提供し、排出量実質ゼロのカーボンニュートラルを達成しました。
(参加者)
「家の中の電力をできる限り減らしたり、LEDに替えたりした」
「国の施策を受けて、県が企業に密着して施策を作らないといけない」
県は2050年までのカーボンニュートラル実現を目指して、今月26日と27日にも鹿児島市でイベントを開くことにしています。