イギリスを訪問したオンリーワン社長の佐々木氏が「使用しなくなった家具を玄関に置き、第三者が自由に持ち帰る物の循環」が文化として存在することに感動し、すぐに捨てられてしまう家具ではなく、永く愛される家具の販売に取り組むきっかけになりました。
絵本作家サトシンさんの『かけだしたイス』という絵本とオンリーワンが協力し、九州のヒノキを材料に椅子を作りました。日本の山は手入れ不足で荒廃が進んでいます。環境を整備するためには木を使うことが大切で、環境を守ることにも繋がります。
イギリスを訪問し「物」が循環するサイクルが先進国に存在することを肌で感じたことで、百年先も使われる家具を目指して家具製造に取り組む素晴らしい家具メーカーの事業を多くの方に伝え、興味を持っていただける情報発信がしたいと考えているそうです。
取材を通し、家具を作る工程には何十年、何百年の長い時間がかかることが分かりました。一方、短期間で飽きて使われなくなる現状もあります。資源を守り、有効活用することが陸の豊かさを守る第一歩だと感じました。