今週から薩摩の青少年教育「郷中教育」ついてご紹介しています。
さて皆さん、「山坂達者」と言うことわざ、ご存知ですか?
『男性は、いざと言うときに備え、足腰を鍛えておくべきで、その為には、普段から険しい山道や坂道を歩くべきだ』と言う意味です。
このことわざ、封建時代に創られたものですから、お侍さんの年少者、要するに稚児さん相手だったようです。
しかし、現代でも「いざと言うときに知能や肉体を鍛えておくべきだ」と言う意味で通用するのではないでしょうか?
現在でも「山坂達者」という言葉は、時折聞かれますね。
「山坂達者」と言うことわざ。今週からお伝えしている、「郷中教育」から出ているのです。
薩摩の青少年教育、郷中教育の基本となった「二才咄格式定目」と言う掟には、守らなければならないルールが10項目あって、その中の9番目に『山坂の達者は、心懸くべき事』とあります。
これは、「山や坂に負けない体力・気力を作るべきである」と伝えています。
また皆さんが日常使っておられる、「議を言うな」、即ち、「文句を言うな」も郷中教育と関わりがあると伝えられます。
それでは、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。
また来週。毎日ごわんそ!