いろは歌

いろは歌「も」(45番目の歌)

今日は、いろは歌の45番目の「も」の歌をご紹介します。

諸々の 国や所の 政道せいどうは 人に先づよく 教え習はせ

まず、言葉の意味から。

  • 「諸々」とは、「あらゆる」とか、「全て」と言った意味です。
  • 「国や所」の「国」とは、日本国や、さつまこくのことを指します。「所」とは、地方のことです。
  • 政道せいどう」とは、政治・まつりごとのこと。
  • 「人に先づよく 教え習はせ」とは、人々を指導して習得、習い覚えさせると言った意味です。
諸々の 国や所の 政道せいどうは 人に先づよく 教え習はせ

歌の意味です。

政治と言うものは、どこの国や町・村でも、そこでの法律や規則などは、そこに住む人たちに教えておく、習わせておくことが大切である。
そして、充分にわきまえていない人を、法を破ったからと言って罰することは、慎むべきである。

つまりこの「も」の歌は、「国の政治においては、最初に国民・庶民を教育することが重要である」ということを教えているのです。

諸々の 国や所の 政道せいどうは 人に先づよく 教え習はせ

今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また来週。毎日めにっごわんそ!

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