いろは歌

いろは歌「れ」(17番目の歌)

今日は、いろは歌の17番目の「れ」の歌をご紹介します。

礼するは 人にするかは 人をまた さぐるは人を さぐるものかは

まず、言葉の説明から…

  • 「人にするかは」とは、人にするものであろうか?の意味。
  • 「かは」とは、反語です。反語とは、例えば「表面では、めていても、裏では悪く言うなど、反対の意味をもたせる」言葉です。
  • 「さぐる」は、見下す、軽蔑するという意味です。
礼するは 人にするかは 人をまた さぐるは人を さぐるものかは

歌の意味ですが…
礼や礼儀は、他人に対してするものであろうか?いや、そうではない。自分にするものだ。
同じように、他人を見下すのは、自分を卑下するのと同じことだ。
要するに他人に礼儀を尽くすことによって、他人から尊敬されるから、それは自分に礼するのと同じことだよ、との訓えです。


番組の冒頭で、毎日、菩薩日新公ぼさつじっしんこうと言っていますが、その菩薩とは、仏のみちことば仏語ぶつごで悟りを求める人のこと 修行の出来た御仏みほとけに近い人を言います。
日新斉じっしんさいは、お坊さんではなく私たちと同じ一般人。そのかたが菩薩と呼ばれてきたということは、普通の生活では出来ないことをしてきたわけです。それだけ日新斉は仏の道を歩まれたということでしょうか?

礼するは 人にするかは 人をまた さぐるは人を さぐるものかは

この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

いろは歌「た」(16番目の歌)前のページ

いろは歌「そ」(18番目の歌)次のページ

関連記事

  1. 夏休みこども企画

    夏休みこども企画「夏休み親子歴史教室」①

    夏休みこども企画、今週は鹿児島市の西郷南洲顕彰館で行われた「夏休み親子…

  2. 薩摩の教え

    郷中教育3

    今週から青少年の教育機関「郷中教育ごじゅうきょういく」をご紹介していま…

  3. 薩摩の教え

    郷中教育43

    今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。郷中の…

  4. 薩摩の教え

    水野さんにとって、西郷とは~水野貞吉さんのお話③

    山形の地で西郷さんの教えを今も伝え続けていて下さる庄内南洲会の理事長・…

  5. 夏休みこども企画

    夏休みこども企画「西郷南洲顕彰館」①

    今月は夏休みこども企画。今週は、鹿児島市上竜尾町にある「西郷南洲顕彰館…

  6. 薩摩の教え

    示現流 その2

    明治維新から150年の今年、維新の力を生んだ「薩摩の教え」を改めて皆さ…

PAGE TOP