今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。
引き続き、6・7才から10才までの「小稚児」の一日の過ごし方をお伝えします。
郷中や方限の小稚児たちの一日は、朝は、先生のもとで書物を読み、それが済むと、我が家で朝食。午前10時には仲間が集まる場所に面向き「今日はどんな遊びをしようか？」相談する･･･というものでした。
昨日は、「山遊び」をお伝えしましたので、今日は、「川遊び」をご紹介します。
川遊びというと、水泳や魚釣りもその範疇に入りますが、小稚児のケースでは、
川の流れを堰き止めたり、砂原に溝を作って水を流したり、地を掘ったり･･･
という極めてかわいらしいものでした。
魚釣りというと、高見馬場郷中では、諏訪神社や天神神社に設けられている池で、鮒釣りを楽しむというものだったようです。
諏訪神社境内に池があったこと、現在では知るよしもありませんが、天神神社の方は、古い記録を見ると、鶴丸城下に天神馬場と呼ぶ通りがあり、そこに萩原天神、または千石天神と呼ぶ小さなお社が創設されていたそうです。
このお社前に小さな池があり、それを「天神の池」と呼んでいました。
この天神の池には、不思議な言い伝えが残っています。どんな伝承かは、また来週･･･
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また来週。毎日ごわんそ！
