今日ご紹介するのは、いろは歌の30番目の「ま」の歌です。
万能も 一心とあり 事ふるに 身ばし頼むな 思案堪忍
まず、言葉の意味から。
- 「万能」とは万能とも読み、あらゆることに優れていて、何でも出来ることを意味します。
よって「万能も 一心とあり」とは、優れた芸能を数多く持っていても、大切なのは「心」ということ。 - 「事ふるに」とは、仕えるや奉仕するという意味。
- 「身ばし頼むな」とは、自分には多くの才能が備わっていると自慢しても「心」が大切で、心が悪ければ、何の役にも立たないといった意味です。
- 「思案堪忍」とは、よく考えて、辛抱するといった意味です。
万能も 一心とあり 事ふるに 身ばし頼むな 思案堪忍
歌の意味です。
どんなに全てのことについて才能があっても、その心が悪ければ何の役にも立たない。
したがって、人に仕える・奉公するのに、自分の才能を自慢してはいけない。よくよく考え、よく思案して奉公しなければならない。
他人より優れた才能を持っていると自慢したくなるものだが、良く考え、慎重に仕えることが、最も大切であると教えたのが「ま」の歌です。
万能も 一心とあり 事ふるに 身ばし頼むな 思案堪忍
この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また来週。毎日ごわんそ!