1月17日(木) ととナビvol.238 フタホシイシガニ
今から24年前の今日は、阪神・淡路大震災が起きた日です。
大富先生のご実家もかなり揺れて、物がたくさん落ちてきたそう。しばらくはご両親とも連絡が取とれず、心配されたとか。地震は本当にこわいですね。
「あの日は、私は錦江湾のとんとこ網漁船に乗せていただいてサンプリングをする日で、ちょうど港から出港するくらいの時間でした。大学4年生だったジミー入枝君といっしょに。。。」
(そういえば船の上でのお昼時、ジミーさんは船に酔うからといって梅干しか食べなかったということでしたが・・・)
さあ、ここからどんなお話になるのでしょう・・・?
「・・・というわけで、今日は元気なカニのお話。
ありゃりゃ??
とんとこ網の漁獲物の仕分け作業は、基本的には手袋をつけてするのですが、小さいエビなんかをつかむ時には手袋をはずすんです。そうすると、はさみのとがった小さなカニが指を挟むんですよ、ちくっとして痛いんだ、これが。
ワタリガニ科の茶色いカニ、フタホシイシガニ↑。
「阪神タイガースに赤星という選手がいましたけど、このカニはフタホシイシガニ。
フタホシイシガニは甲羅の幅が3㎝くらいの小さなカニで、背中に左右1対、つまり2つの斑点(2つ星)があるからフタホシイシガニ。分布域は本種から九州にかけて。生息水深は、ごく浅い海から水深400mの深海まで(!)・・・と、驚くほど幅広いんです。」
とんとこ網でとれるフタホシイシガニは、気温が高い夏はぐったりしていますが、涼しい時には200mの深海から網で揚げられてもぴんぴんしていているそう。だから挟むんですね~。
「フタホシイシガニは海上投棄されています。でも、素揚げやから揚げにすればとてもおいしいので、ビールのおつまみには最高。
皆さんにもぜひ食べていただきたいカニ!!。」
カニが絡まってる~