ととナビvol.330 マルヒウチダイ

先週、先々週・・・と、鹿児島の深海魚ということで、スミクイウオとヒウチダイをご紹介しました。

ヒウチダイは、名前に「タイ」とつくもののタイの仲間ではない。

さらに、手のひらほどもない小さな魚ながら、駿河湾ではヒーローの一つ。

 

一方、鹿児島には、「錦江湾のとんとこ網で獲れる」マルヒウチダイ がいます。

ヒウチダイととてもよく似ていますが、違いは(わかりやすいところでは)しっぽの先の色(ヒウチダイは尾びれの後ろの縁が黒い。一方マルヒウチダイは黒くない)。

 

どちらもキンメダイ目ヒウチダイ科ヒウチダイ属の魚。

マルヒウチダイはとんとこ網で獲られていて、垂水や鹿屋では「ひうち」という名前で出回ることがあります。

鹿児島市内では一部のお店を除いてほとんど見ません。売られていたとしてもとても値段の安い魚なんだそう・・・(知っている人はラッキー。でも、漁師さんは気の毒です。。。)

 

アオメエソ(めひかり)に比べると中骨が少しかたいんですが、小型のものは素揚げやから揚げで丸ごと食べられますね。南蛮漬けもおいしいそうですよ。

そして、小さいながらもお刺身で食べるととてもいい感じです。

 

「駿河湾に面した静岡県の沼津が東の深海魚の町なら、鹿児島は西の深海魚の町にしたいと、私は本気で考えています。これからもちょくちょく深海魚の情報発信をしていきますので、ぜひラジオをお聴きの皆さんにも、1種類でも多くの深海魚を覚えていただいて、食べていただきたいと思います。そのために、食べられるお店を増やしていきたいと思っています」・・・By 大富先生

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