「特撮で蘇った」熊本のシンボル 熊本城
毎週金曜日は県外のお出かけ情報をご紹介。
熊本現代美術館」で開催中の『熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト』について、
学芸員の佐々木玄太郎さんにうかがった。
熊本出身のえっちゃんは、いつも熊本城を見ながら通学していたと、当時を懐かしんだ。
熊本市ど真ん中にあって親しまれていた熊本城が、
2016年4月に発生した熊本地震で大きな被害を受けた。
熊本城は、約400年前、戦国時代から江戸時代にかけて、加藤清正が建立・整備した城だ。
その後、西南戦争(1877年)で焼けてしまった天守は1960年に再建。
現存する櫓・城門・堀など13棟は、国の重要文化財に指定され、
「武者返し」といわれる石垣が特に有名。力強い姿は、まさしく「熊本のまちのシンボル」だ。
現在、熊本城は復旧工事中のため、多くの部分が立ち入り禁止となっており、
天守閣の復旧が2019年、全体の復旧には、20年はかかるとみられている。
今回のプロジェクトは、熊本出身の美術監督、三池敏夫さんの指導の下、
20分の1のミニチュアセットで熊本城を再現するというものだ。
(提供:熊本市現代美術館 三池敏夫・特撮美術監督とミニチュアセット)
三池さんは、ウルトラマンシリーズや平成ガメラシリーズ、シン・ゴジラなどでも
ミニチュアを手掛けた、日本を代表する特撮美術家である。
ミニチュアといっても、熊本城が高さ2メートル、また、周辺の街並みも25分の1で制作され、
その精巧さはかなり迫力があるという。
(提供:熊本市現代美術館 熊本城天守閣ミニチュア)
また、熊本地震で全壊した、熊本のパワースポット「阿蘇神社の楼門」も制作され、
正月には拝みに来た人もいて、「感動した、ありがとう」などの声が多く上がっているそうだ。
一部の映像以外は撮影も可能で、360度好きな角度から見ることができる。
最後に佐々木さんから・・・「“会いに行けるアイドルならぬ、撮りに行ける特撮”として、
熊本の風景を切り取って思い思いに楽しんでください」
開館時間:10時~20時 休館日:毎週火曜日。
観覧料:一般1000円、高・大学生:500円、中学生以下:無料
問い合わせ:096-278-7500(熊本市現代美術館)
1月12日11時40分ごろ放送「たんぽぽ倶楽部」たんぽぽお出かけ隊より