それってほんと?災害時「AI作成画像」にご注意を!

まずは、こちらのツイートをご覧ください。

台風15号で被害を受けた静岡県の様子と書かれているツイートです。

ツイートには写真が3枚添付されているのですが、どれも、泥水に浸かる家や木々の様子が写っています。
投稿者はこの投稿以外にも複数、浸水している街並みの写真を「静岡県の様子」としてツイートしています。ただ、この写真はすべてデマ、フェイク画像です

周りの反応が大きくなると、次のツイートで投稿者自身が「この投稿は偽です」・写真は「Stable Diffusion ステイブル・ディフュージョン」を使ったものだとし、また「騙される方が悪い」という内容の投稿もしています。

このツイートに対して静岡県は「デマ画像の流布はやめて頂きたい。県民の皆様には冷静な対応をお願いしたい」と注意喚起しています。

AI生成のデマ画像に惑わされないで!

「ステイブルディフュージョン」とは、誰でも無償で利用できる描画AIサービスです。キーワードを指定することで、そのキーワードに合った画像を自動で生成します。
今回の投稿者は “flood damage(=洪水被害), Shizuoka(=静岡)” などの単語を入力し、この画像を生成したそうです。

一見すると本物のように見えるAI生成画像ですが、実はよ~く見ると不自然な点がいくつかあるんです。

 街の中に不自然な木が多い
 電柱のないところに電柱の影
 建物をよく見ると入り口や壁がわからない
 木の陰がない
 車や流木などがない
 画質が荒い

今はまだこのように見分けが付きますが、技術が進むにつれて見分けるのも難しくなるかもしれません。
多角的に情報を見て、その情報が本当かどうかを判断する「正しい情報の見分け方」を、しっかりと見につけておきたいですね。

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