軽い気持ちが犯罪に!ネットと著作権のお話2020

著作権・肖像権を侵害している身近な行為

  • 公式SNSや公式サイトにアップされた写真が気に入ったので、自分のSNSのアイコンやカバー写真に設定した
  • 番組が面白かったので、みんなに見てもらおうとテレビ画面をスマホで撮影してネットに投稿した
  • 応援の意味を込めて、応援メッセージと一緒にテレビ画面を撮影してネットに投稿した
  • 番組を見逃したファンに見てもらうためにネットに投稿した
  • 有料配信が見られなかったファンのために、誰でも見られるネットに投稿して、みんなで良さを共有したかった
  • ファンが増えるように動画や写真やネットに投稿した
  • これらはすべて著作権・肖像権を侵害している行為です!!!!!

    違法アップロードは応援ではありません!!

    「違法アップロード」は、テレビドラマやバラエティー番組だけではなく、アニメ、ニュースなど、テレビで放送されているすべて、ネット配信、ネットのライブ配信、雑誌や漫画の切り抜きや写真を許可なくアップする行為です。

    スマートフォンで気軽に写真が撮影できる、写真や動画を簡単にインターネットに投稿できる、ダウンロードできる、共有できる環境があるからこそ、実感が無い犯罪の一つです。

    本来、応援の気持ちは言葉だけでもきちんと伝わるものです。

    俳優やアーティストが肖像権・著作権について言及

    ジャニーズ事務所公式サイト

    “違法アップロード”に対してのメッセージが発信され話題になりました。
    著作権を侵害する行為、違法アップロードは10年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方と、厳しい罰則があります。
    また、違法行為が確認されましたら「発信者情報開示請求」を行い事案に応じて厳しく対応すると発表されました。

    有料動画配信に伴う違法行為について
    https://www.johnnys-net.jp/page?id=text&dataId=1995

    星野源さん

    (自身の写真を)ファンがSNSのアイコンに使用していることについて、「僕は本当に申し訳ないですけど、嫌です」と、ラジオ番組の中で紹介しました。
    理由として、公式アカウントとの区別がつきにくい、その人がどんな人なのかわからないことを上げていました。

    LDH事務所

    EXILEや、三代目 J SOUL BROTHERSが所属する事務所「LDH」も公式サイトでSNSで肖像権・著作権についてわかりやすく解説しています。

    SNSを利用されている皆さんにお願い
    https://www.ldh.co.jp/rule/

    エアーバンド「ゴールデンボンバー」

    自分たちの画像や動画をSNSへ投稿する際の注意点についてメッセージを発信しています。

    「ゴールデンボンバー」は、メンバーたちの写真をSNSで使うことに対しての不利益について言及しています

    ボーカルの鬼龍院さんは「どんなに冷静な人間でも冷静ではいられない瞬間はあり、そういった際に自分(や、メンバー)の顔をアイコンに使用して争いが起きるとアーティスト側に不利益が生じてしまう」と説明していました。

    アーティストの写真のアイコンで、誰かに対して、迷惑行為、誹謗中傷や嫌がらせ行為、心無い言葉をネット上に投稿する行為は、冷静に考えるとアーティストに対して迷惑をかけてしまうことはわかりますよね。

    また、鬼龍院さんは「あなたのお母さんの顔写真を使って、他人が人の悪口をかいていたら嫌ですよね」と、お話されていましたが、この例はとてもわかりやすいと思います。

    違法アップロードによる被害

    実際に、2019年一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構の調査では、アニメを違法にアップするサイトでの被害額は約731億円。書籍を違法にアップしたりダウンロードするサイトで合計被害額は739億円・・・大きな被害がでています。

    本来は、作品の作者、製作者、制作に関わる人達への利益が損なわれているのです。利益が失われるということは次回作を作る機会も失われるかもしれないということです!!

    【文部科学省】著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律(参考資料)
    https://www.mext.go.jp/content/20200306-mxt_hourei-000005016_03.pdf

    【CODA】海賊版サイトによる被害の現状とCODAの対策/2019年3月29日(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)
    https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2019/contents/dai4/siryou7.pdf

    自分が犯罪に加担しないために、「著作権・肖像権」について、正しい知識を身につけましょう。

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