今の時代に合わせた“いじめ対策”「鹿児島県教育委員会いじめ相談にSNS導入へ」
まず、2018年5月21日のMBCニュースより
鹿児島県教育委員会は、7月から一部の公立学校でパソコンやスマートフォンなどで利用できるSNSを活用したいじめの相談を始めることになりました。
SNSを活用した「いじめ相談」は、教育機関や弁護士、臨床心理士などからなるいじめ問題対策連絡協議会で県教委が報告したものです。2016年度の調査で、県内の公立学校では5971件のいじめが確認されました。
その中で、「いじめを知られたくない」などの理由で誰にも相談しなかった児童生徒が、小学校で2.6パーセント、
中学校で2.4パーセント、高校で19.6パーセント、
特別支援学校で31.4パーセントいて、子どもが周囲に相談できないことが課題になっています。このため県教育委員会では、子どもが相談しやすい環境をつくるため、7月から一部の中学校・高校・特別支援学校でSNSを活用した相談を試験的に導入することにしました。
導入された学校では、子どもがパソコンやスマートフォンで簡単に利用できるSNSを通じ、専門家に直接相談できるようになります。
「いじめ相談」もSNSの時代
SNSが原因となり、いじめが発展してしまうという悲しいニュースを見ることがありますが、そのSNSが今度はいじめられている子供達を救ってくれるきっかけにも。これまで「電話相談」はありましたが、今の中高生は「電話」ではなくスマホを使って、SNSでコミュニケーションを取る世代なので、そんな、学生たちが相談しやすいように行政も力を入れています。
恵津子さんも、小学生時代にいじめられたエピソードを話してくださいました。
相談したくても、相談しているところを誰かに見られてしまったら、いじめがエスカレートしてしまうかもという不安から、なかなか相談できなかったそう。
「これから夏休みが始まって、さらに孤立してしまう前に。」
SNS側でも対策をとっています
警視庁によると、15歳から39歳までの死因の1位は自殺という報告もあります。
Twitterでは「自殺」や「死にたい」というキーワードを入力すると、自殺防止センターのアカウントが表示されるなど、対応がされてきています。また、厚生労働省のHPでは、SNS相談を行う団体の紹介もされています。
厚生労働省ホームページ
SNS相談を行う団体(13団体)(3月)のページより
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194961.html
親子で「SNSでいじめ相談」の話をしてみませんか?
いじめは「うちの子に限ってそんなこと・・・」と思わず、日頃の親子の会話のなかで、「SNS相談っていうのもあるんだね~」と、子供と話すのもいいかもしれませんね。
いじめられている本人や、周りでいじめにあっている友だちについて、同級生や先生、親に相談することができないと思っている学生がいたら、電話相談やSNS相談で、少しでもつらい気持ちを和らげてもらえたらなと思います。そこも、デジタルやSNSの文字のやり取りだからこそできる部分だと思います。
鹿児島県教育委員会の、いじめ相談SNS導入については、詳細が分かり次第「デジナビ」でお伝えします。
たんぽぽ倶楽部6/5(火)「デジナビ」タイムフリー |
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