ととナビvol.380 アカアマダイとキアマダイ

先週のRN.「釣り吉 風来坊」さんのメールから、アマダイシリーズになった10月のととナビです。

大富先生:「福井や京都ではアマダイの仲間を「ぐじ」と呼びます。古くから福井県の若狭湾で獲られた「ぐじ」を京都まで運んで、京料理の高級食材として食べられていました。」

そうなんですね、京都の繊細な料理に合う高級食材とは!

そんなアマダイ類の中で、最も多く出回っているのはアカアマダイ☟でしょう。

 

大富先生:「アカアマダイは、その名の通り体が赤っぽく、体の真ん中あたりに爪でひっかいたような黄色い模様があります。それと、目の後ろにある銀白色に輝く細長い斑紋。アカアマダイは水深百数十mの少し深い海に多く生息しています。錦江湾にもいます。私の印象では指宿沖に多く、南星丸を使った我々の錦江湾調査でも、時々採集されます。」

 

その南星丸の調査では、実はアカアマダイよりも高い頻度で採れるアマダイがいるんだそう。

それは、アカでもシロでもなく、黄色。キアマダイ

全体の色合いはアカアマダイとよく似ていますが、背びれの上半分と、顔が黄色。

あと、アカアマダイが目の後ろに斑紋があるのに対して、キアマダイは目と口の間に白い筋が入っています☟☟

つまり、「涙を流すアカアマダイ」に対して、「鼻水垂れるキアマダイ」

 

大富先生:「キアマダイはアカアマダイよりも生息水深が深く、200mくらいまでの深さにすんでいます。水揚げ量も少ないので、以外にあまり知られていないかも。私は、どちらも同じようにおいしいと思います。」

 

アカアマダイもキアマダイも、やさしい食感のとても上品な白身。いかにも「京都どす~」という感じです。

刺身や昆布じめの他、西京焼きなんかが定番。うろこを付けたまま揚げる松笠揚げ☟もいいですね。

 

大富先生:「白身魚の高級料理をみると「ああマダイか」と思う人がいるかもしれませんが、「あマダイ」はマダイよりも高級な魚といっても過言ではないですからね。」

・・・だそうです

(なんのこっちゃ?…と思われる方は、ラジオかラジコでお聞きください。それでもわからなかった、ごめんなさい)

 

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