ととナビvol.180 コノシロ その2
先週はコノシロ、特に、小型のコノシロ、「しんこ」や「こはだ」のお話でした。
「しんこ」や「こはだ」は江戸前寿司の人気の寿司ダネ。とくに「しんこ」は生まれてからそれほど時間のたっていない数㎝の魚。
・・・・が、しかし
🙇🏻:「コノシロの産卵期は春なんです。ということは、「しんこ」が出回る時期はそのあと、つまり梅雨頃。そして、夏には「こはだ」になります。
・・・でも、本当はコノシロの旬は「今」なんです!
そう、秋から冬は大人のコノシロの時期なんです。
本当は、コノシロという魚は春の産卵に向けてエサをたっぷり食べる今の時期の大型の魚がもっとも脂がのって旨味もあっておいしいんですよ。そのことをよく知っている地域では、秋から冬にコノシロがよく食べられているんですよ。」
鹿児島では食べる習慣がないんですが、それはやはり、小骨が多いというのが理由(大型の魚はそれがより際立つ)なんです😢。
🙇🏻:「でも私は、何か事を起こすときには「悪い点をあら探しするよりも、いいところを見つけること」が大事だと思います。コノシロは酢漬けで食べるのが定番なんですが、しめさばなんかとは違ってお酢につけてからしばらく寝かせることが多いんですね。そうすれば小骨はやわらかくなって食べるときに気にならなくなります。」
じつは、恵津子さんのふるさと・お隣の熊本県(とくに芦北地方)では人気の食材。
国道3号線を出水を越えて熊本県に入ると、スーパーにはコノシロがあたりまえのようにならぶんだそう。
🙇🏻:「熊本にはコノシロの姿寿司というのがあるんですよ。コノシロは本当にお酢によく合う魚なので、とてもおいしいですよ。これはなんと、私の故郷、瀬戸内海の兵庫県姫路市にもあるんですよ。」
コノシロは足がはやい魚なので、保存するためにもお酢につけるというのは理にかなった調理法。
でも、今の時期の新鮮なコノシロは刺身で食べてもおいしいんです!。小骨を退治するために、細長く切るのがポイント。それだけでもう小骨は気にならなくなります。
春の産卵期には卵、真子ですね。煮付けにすると最高😍
🙇🏻:「魚を嫌う理由の一つは小骨が多いことなんですね。骨切り、細く切ることで簡単に克服できますので、その先にある脂の甘味、旨味の世界を楽しもうじゃないですか。」