ととナビvol.179 コノシロ その1

🙇🏻:「先月、カタボシイワシという魚を紹介しましたが、覚えていますか。その辺にいるけどほとんど利用されていないという魚でした。それを何とかしようという気運が高まっていますが、今日はそのお手本になるんじゃないかなと思う魚を紹介します。」

それがこの魚・・・

 

コノシロです。

 

今年の9月には、福岡の川の河口にこの魚の大群がいて大騒ぎになったそう。覚えていらっしゃいますか?

コノシロはニシン目ニシン科の魚で、全長は20㎝くらい。マイワシやカタボシイワシと同じ仲間で、本州から九州の内湾や河口域にすみ、群れを作っています。

 

ところで皆さんは「こはだ」はお好きですか?

・・・っていうか、「こはだ」って何だかわかりますか?

 

🙇🏻:「こはだは、「光もの」と呼ばれる寿司ダネの一つです。10㎝くらいのコノシロの幼魚で、もっと小さなものは「しんこ(新子)」、15㎝以上になるとコノシロと呼ばれるようになるんです。標準和名はコノシロです。」

 

コノシロは小骨が多いんですが、「しんこ」や「こはだ」は骨が気にならず、やわらかいですよね。・・・というわけで、コノシロは小型のものほど人気。「こはだ」は寿司ダネとして人気がありますし、料理屋さんによってはもっと小さな、生まれてからそれほど日数のたっていない「しんこ」を使うところも。。。値段も小さいほど高いんですって。

 

🙇🏻:「コノシロは、本来は銀色のうろこで覆われた魚ですが、うろこがはがれやすくて水揚げされたときにはほとんどうろこがない状態なので、「白地に黒い点々がならんでいる魚」になるんです。

でも、「こはだ」までの小さなコノシロはその点々が小さくて、ちょっとイメージが違うんです。ちなみに、これは「こはだ」の酢漬けですが、どうですか、おいしそうでしょ。これをにぎり寿司にもするんですよ。」

 

この「光もの」の一つ、「こはだ」はもともと江戸前寿司で人気があったもの。なので今でも東京ではとても人気があるんですが、例によって鹿児島ではなじみがありません。

そして、さらに「こはだ」よりも大型になったコノシロは小骨が多くて皮がかたいとされるので、鹿児島では獲られても二束三文か海上投棄なんそう・・・😢。

 

これって以前どこかで聞いたような・・・🤔

そう!カタボシイワシと同じ状況です。😣

🙇🏻:「でも、カタボシイワシと違うのは、他の地域では普通に食べられているということです。なので、カタボシイワシを食用として利用するうえで、とても参考になるのがコノシロなんです。来週は大型のコノシロの食べ方を紹介したいと思います。今からが旬ですからね。」

 

来週もお聞き逃しなく👂🏻

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