ととナビvol.143 「キンメダマシ」

先週はとてもめずらしいアカメという魚を紹介しましたが、今週もめずらしいですよ~。

では、本題に入る前にまず復習です。

キンメダイ(以前やりましたね?)の仲間で市場に出回っているのは何種類でしょう?

答は3種類

まずは正真正銘の、和名キンメダイ。関東地方でも大人気の一番おいしいキンメダイです。大きいものは50センチを越える高級魚です。

2017032341kinmedai

次に、フウセンキンメ。キンメダイに似ていますが、鼻の孔の形が違います。これもとてもおいしい魚ですが、大きくても30センチくらいにしかならないので値段が安く、お買い得な魚です。

2017032342fuusenkime

最後にナンヨウキンメ。鹿児島では「ひらきんめ」と呼ばれ一番多く出回っているキンメダイです。少し脂が少ないので、煮付けよりも刺身やしゃぶしゃぶにあう魚です。

2017032343nanyoukinme

というわけで、キンメダイの仲間は3種類。でも、実は日本にはもう1種類のキンメダイがいるんですよ。

それが今日ご紹介する キンメダマシ 。

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アカメの次はキンメで、しかもダマシって。。。😢

さっきの3種はキンメダイ科キンメダイ属ですが、キンメダマシはキンメダイ科キンメダマシ属なんです。そして、とてもめずらしい魚なので市場に出回っていません。属は違いますが、同じキンメダイ科の魚です。

 

それにしてもひどい名前ですpout。れっきとしたキンメダイの仲間なのに。。。

モドキならともかく、ダマシですからね。

三島村の黒島沖でとれた全長30センチの個体ですが、そもそも小さい魚なので、30センチといえばほぼ最大だと思います。これまでの文献では「キンメダイに比べると味は劣る」という評価なんですが・・・、以下大富先生の食レポです。

👤:「私は刺身で食べてみました。そしたら、なんのなんの、ぜんぜんいける魚ですよ。キンメダイとはまた違う、やわらかくてもちっとした食感で。確かにキンメダイほど脂はありませんが、旨味、そしてほんのりとした甘味があっておいしかったですよ。」

2017032345kinmedamashisashimi

皆さん、自分の舌を信じて、まずは食べてみることが大事ですよ。

いい意味でダマされること、多いですよ😚

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