ととナビvol.143 「キンメダマシ」
先週はとてもめずらしいアカメという魚を紹介しましたが、今週もめずらしいですよ~。
では、本題に入る前にまず復習です。
キンメダイ(以前やりましたね?)の仲間で市場に出回っているのは何種類でしょう?
答は3種類。
まずは正真正銘の、和名キンメダイ。関東地方でも大人気の一番おいしいキンメダイです。大きいものは50センチを越える高級魚です。
次に、フウセンキンメ。キンメダイに似ていますが、鼻の孔の形が違います。これもとてもおいしい魚ですが、大きくても30センチくらいにしかならないので値段が安く、お買い得な魚です。
最後にナンヨウキンメ。鹿児島では「ひらきんめ」と呼ばれ一番多く出回っているキンメダイです。少し脂が少ないので、煮付けよりも刺身やしゃぶしゃぶにあう魚です。
というわけで、キンメダイの仲間は3種類。でも、実は日本にはもう1種類のキンメダイがいるんですよ。
それが今日ご紹介する キンメダマシ 。
アカメの次はキンメで、しかもダマシって。。。😢
さっきの3種はキンメダイ科キンメダイ属ですが、キンメダマシはキンメダイ科キンメダマシ属なんです。そして、とてもめずらしい魚なので市場に出回っていません。属は違いますが、同じキンメダイ科の魚です。
それにしてもひどい名前です。れっきとしたキンメダイの仲間なのに。。。
モドキならともかく、ダマシですからね。
三島村の黒島沖でとれた全長30センチの個体ですが、そもそも小さい魚なので、30センチといえばほぼ最大だと思います。これまでの文献では「キンメダイに比べると味は劣る」という評価なんですが・・・、以下大富先生の食レポです。
👤:「私は刺身で食べてみました。そしたら、なんのなんの、ぜんぜんいける魚ですよ。キンメダイとはまた違う、やわらかくてもちっとした食感で。確かにキンメダイほど脂はありませんが、旨味、そしてほんのりとした甘味があっておいしかったですよ。」
皆さん、自分の舌を信じて、まずは食べてみることが大事ですよ。
いい意味でダマされること、多いですよ😚