ととナビvol.173 カタボシイワシ
10月も後半に入りました。
皆さんのからだには脂がのっていませんか?・・・
そして、海のいろんなお魚たちにも脂がのってくる季節がやってまいりました。
マイワシもその一つ。
・・・なんですけど、今の若い人はマイワシという魚を知っているんでしょうか?
🙇🏻:「マイワシといえばかつては日本の水産資源の代名詞で、魚市場に行けばそこら中に落ちていて、拾い放題といっても過言ではないほどの魚でした。私が鹿児島に赴任したのは25年前ですが、その頃は大きなマイワシが一夜干しで売られているのをよく買って食べていましたよ。」
(👼🏻:そして、大富潤先生は、それを拾っては、よく食べておられたそうな・・・)
ただ、(大富先生が拾って食べたからかどうかは分かりませんけど)ちょうどその頃に、マイワシは激減してしまいました。なので、平成生まれの人たちには「日本はマイワシの国」というイメージはないかもしれません・・・😪。
キビナゴやカタクチイワシもイワシの仲間ですが、イワシの仲間は他にもたくさんいて、最近増えてきた種が・・・ カタボシイワシ
皆さんは、「ままかり」ってご存知ですか? 岡山では酢漬けにされたものが有名ですよね(まま=ごはんを借りに行くくらいおいしいというアレ)。
あの「ままかり」はサッパという魚でイワシの仲間なんですが、カタボシイワシはそれによく似ていて、「その辺の海にいくらでもいる魚」。釣りでも釣れますし、漁業では定置網に大量に入ります。でも、一部がさつま揚げの原料にされている程度で、ほとんど利用されずに捨てられているんだそう。
でも、大富先生はこの魚をどうにかしたいと思っています😤。
🙇🏻:「まず私はお刺身で食べてみました。小骨が多い魚は骨切りをすれば気にせず食べられます。細かく包丁を入れるんですね。まあまあ脂があっておいしい魚ですよ。👈🏻
小型のものはそのままから揚げにすれば、小骨も気にならず、おいしくいただけます。」👇🏻
そして・・・
🙇🏻:「先日は、谷山漁協組合長の横山幸二さんにカタボシイワシのにぎり寿司を食べさせていただきました。横山さんの定置網でもたくさん獲れるので、何とか出荷できないかと努力されています。骨切りをしないまま30分酢につけて、そのあと昆布といっしょに2日間寝かせれば、小骨がやわらかくなっておいしくいただけます。」👇🏻
どれもおいしそうです・・・😋
🙇🏻:「今は高級魚ばかりが注目されますが、本当は大衆魚こそ大切なんですよ。そして、獲れても捨てられているおいしい魚を商品化するために、消費者の皆さんに知っていただく。これも大事なことです。私はこれからも生産者と二人三脚でやっていきたいと思います。
皆さん、今日はカタボシイワシという魚を覚えてください!。」