ととナビvol.150  ヒメ

先週はヒメ目エソ科の魚、 トカゲエソ のお話をしました。

で、今日は、その、 ヒメ のお話です。・・・どんな魚だと思いますか?

ヒメ(姫)ですからやはり・・・😚

 

🙇🏻:どうですか、かわいいでしょ。全長20㎝くらいの小さな魚です。背びれが大きくて、赤と黄色がきれいで、まるでドレスをまとったお姫様のようですよね。目が大きくて、口はエソほど大きくなくて、なかなかの美人ですよ。ヒメは日本各地の沿岸の、やや深い海の砂泥底にすんでいます。水深100mと200mの間くらいに多いですね。

・・・・ここで、衝撃の事実をお伝えしましょう。

この写真はお姫様ではなく王子様。つまり…オスなんですよ。

 

因みに、本当の姫様(メス)はこんなかんじ・・・・

どちらも、目はパッチリとおべべも派手めですが、メスはちょっとお腹が膨らんで見えますよね。

実は、初夏が産卵期でこの写真のメスも、おなかに卵が入っていたそう。

 

オスとメスとでは背びれの模様と形が少し違っていて、何よりもはっきりと違っているのはしりびれです。オスのしりびれには黄色い帯が入っていますが、メスのしりびれは真っ白です。

それが良くわかるのがこの写真(お腹の方から見てます😳よぉ)・・・

上がオスで、下がメス。オスはおなか側から見ると体の後半部分が黄色っぽくて、メスは白いんです。オスとメスで体の色や模様が異なる魚がいますが、ヒメもその一つなんですって。

 

ものの本やネットによると、「食用にはイマイチ・・・」とされるヒメですが、大富先生はとにかく食べてみました。生で、揚げて、煮て、そして、焼いて。。。

🙇🏻:刺身の食感は独特で、やわらかくてモチモチ。そして、甘味が強くておいしいんですよ。火を通した料理でもやわらかくて心地よい食感が楽しめます。中骨が少しかたいですが、から揚げにすれば骨ごと食べられます。

 

水産学部のかごしま丸が東シナ海で底曳網を行うとよく網ってくるというヒメ。

また、底はえ縄という漁法で高級魚に混じって獲れることも。。。

小さいために雑魚扱いでなかなか水揚げされませんが、獲れたらぜひ出荷してほしいものです。

 

🙇🏻:皆さん、ヒメを見つけて食べましょう。おいしさをヒメた魚ですからね。😰

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