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明治元年11月20日 会津で大規模な一揆

きょうは明治元(1868)年11月20日です。戦争で焦土となった会津で大規模な一揆が発生しました。

9月22日の降伏からおよそ2か月が経ち、会津は新政府の民政局が暫定的に統治しています。

しかし、各地で激しい戦闘となった会津では、治安が悪化し、農民による一揆が先月から各地で発生し続けています。農民は「やあやあ」と叫びながら一揆を行い、会津全域で数万人に広がっています。この一揆は「ヤーヤー一揆」と呼ばれ、農民達は竹槍や鎌、なたなどを持ち、村役人や商人の屋敷を打ちこわし、年貢に関する帳簿などを焼いています。

会津藩の統治時代に重い年貢に苦しんだ農民たちですが、新政府民政局の下で実務を担っているのは、会津時代と同じ村役人です。農民たちはこれに反発し、選挙による村役人の選出や年貢の適正化、労役の撤廃などを求めています。

新政府は一揆を積極的には鎮圧せず、農民との交渉は村役人に担当させていて、農民側の要求の大半は受け入れられると見られています。