• 幕末維新ニュース
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慶応4年5月17日 島津忠義 東国出陣の内示

きょうは慶応4(1868)年5月17日です。朝廷は、京都駐在の薩摩藩の家臣に対し、藩主・島津忠義の関東出陣の内示を与えました。

朝廷は、きょう二条城に薩摩藩の家臣を呼び出し、京都にいる藩主・島津忠義を関東に出陣させる命令を内示しました。

東日本では、旧幕府側と新政府軍が交戦状態にあります。朝廷関係者によりますと、忠義を出陣させる目的は、東征大総督の有栖川宮熾仁親王を補佐し、東日本の平定を急ぐためということです。
忠義は内示を受け、近日中に、東日本へ向かうことを約束しました。

忠義は、新政府発足直後の今年1月、軍のトップ、海陸軍務総督に任命されましたが、すぐに辞任しています。倒幕を主導した薩摩が島津幕府を開くのではという新政府内の懸念を払拭するための辞任で、それ以降、新政府の役職には就いていませんでした。

忠義の出陣内定を受け、江戸の西郷隆盛と京都の大久保利通は忠義が一度薩摩に戻り、兵を募った上で、東国に行けるよう新政府内や薩摩藩内の調整に動くとみられます。