漂着ゴミ絡まったウミガメ見て「かわいそう」小学生が3年続けた海岸清掃 再び産卵も 鹿児島市喜入
産卵するウミガメのために。鹿児島市喜入の海岸で3年にわたってゴミ拾いを続けている小学6年生の男の子に、第十管区海上保安本部から感謝状が贈られました。
感謝状を受け取った喜入小学校6年生のは濵田蓮音さん。2021年から毎朝、学校に行く前の午前6時半からおよそ30分間、海岸でゴミ拾いをしています。そのきっかけとなったのは。
(濵田蓮音さん)「3年前に動きづらそうにしているウミガメを見て、かわいそうだと思った」
3年前の朝に海岸でウミガメと遭遇したことでした。ウミガメは通常、夜のうちに海岸での産卵を終えて海に帰りますが、この時は、脚に漂着していたゴミがからまってうまく動けず、午前8時ごろもまだ海岸にいたといいます。
その姿に衝撃を受けた蓮音さんは海岸のゴミ拾いを開始。活動の環は徐々に広がり、海洋ゴミ専用のゴミ箱も設置されました。
最近は塾などで、海岸に行くことができる時間は減ったものの、ゴミ箱をのぞくのが楽しみだといいます。
この海岸では去年8月にウミガメの産卵とふ化も確認されていて、蓮音さんはきれいな海岸を守っていこうと、全校児童およそ240人に呼びかけました。
(濵田蓮音さん)「緊張したけど達成感がある。3年間やってきてよかったと改めて感じるきっかけになって嬉しい。(あの時のウミガメは)きれいになった砂濵を見て、やってくれたなと思っていると思う」
ウミガメとの出会いをきっかけに1人の少年が始めた地元の海岸を守る取り組みは、これからも続きます。