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ペットの避難を考える“災害時、家族の一員の命を守るために”(MBCニューズナウ 2023年6月15日放送)

梅雨入りして本格的な雨のシーズンを迎えた中、雨期防災についてシリーズでお伝えします。
ペットは「家族の一員」という認識が広がってきた近年。同時に、災害級の大雨も増加しています。いざというときに大切な家族の命を守るために、飼い主にできることとは?


(飼い主)
「(ペットの避難考えている?)いや、あまり考えていない(準備はしてる?)ぜんぜんやっていない」
「(ペットの避難場所わかる?)あまりわからないですね(備蓄品の準備は?)しています」

近年進む、ペットの家族化。豪雨や地震、火山の噴火など鹿児島にはあらゆる自然災害のリスクがあるなか、どう行動すれば人だけでなく家族の一員のペットの命を守れるのでしょうか。

(大川内勝さん)「ペットを飼っている人は、何かあったときにどうするのか、前もって決めておかないと、その場になったときになかなか難しい」

去年7月、桜島の噴火警戒レベルが5に引き上げられた際、飼い犬のバロンと避難した大川内勝さんです。避難指示が出た当初、バロンを家に残して避難所にむかいました。バロンを連れて行った場合、嫌がる人がいるかもしれないという不安があったと振り返ります。

(大川内勝さん)「水やえさを準備しておけば大丈夫だろう、また帰ってこれるだろうと勝手に判断して、自分たちだけ避難した」

すぐに帰れると思ったものの避難生活は続き、一時帰宅が許されたのは避難から3日目。バロンを連れて一緒に避難所に戻りました。

(大川内勝さん)「ぐたーとしていた。涙が出た」

当時17歳の老犬で足がおぼつかない状態だったバロン。避難から1か月後、天国に旅立ちました。老衰でした。残された時間のなかで、少しでも一緒にいられた避難所での時間も、大切な思い出です。

(大川内勝さん)「できたら手元におきたい、見てあげたいというのがあったから。(連れていけてよかった?)よかった、本当によかった。一緒に連れて行ったほうが、犬も飼い主も負担が随分軽減される」

環境省は、東日本大震災の経験からガイドラインをつくり、飼い主の自己責任のもとでペットを連れて避難することを推奨しています。あらかじめ、自宅近くの避難所にペットを連れていけるのか確認しておくことが大切です。

県内43の全ての市町村に取材したところ、
▼鹿児島市や薩摩川内市など6つの市と町では、全ての避難所にペットを連れていくことが可能です。
▼鹿屋市や姶良市などは、数か所の施設を同行可能な避難所として定めています。
▼そのほか住民の要望に適宜対応する地域もありますが、まだ、避難できる施設がない市町村もあります。

ただ、ペットと一緒に避難できても、そのほとんどが「同行避難」。人とペットが同じ部屋で過ごせるわけではありません。

(ながよし動物病院 永吉貴子院長)「避難所にはいろんな人がいる。ペットを飼う人、高齢の人、乳幼児がいる人、動物にアレルギーがある人。ペットが苦手な人。いろんな人がいる環境であることを頭に入れておく」

鹿児島市にあるながよし動物病院の永吉貴子院長です。災害時の動物医療などに携わる災害派遣獣医療チーム・VMATの一員でもあります。
様々な人が共同生活を送る避難所で、周りに配慮し、飼い主とペットそれぞれが少しでもストレスなく過ごすためには、普段からのしつけや準備が必要と話します。

(ながよし動物病院 永吉貴子院長)「基本的なしつけとして、待て・お座り、クレートトレーニング(キャリーケース)などで静かに過ごせる」「普段からケージが安心な場所だと教えておくことが大事」

5日程度のごはんや薬、ペットシーツなど、ペット用の避難グッズも準備しておきましょう。さらに。

(ながよし動物病院 永吉貴子院長)「予防医療、ワクチン・狂犬病の予防注射などしっかりと接種する。ノミダニの予防をする。普段から体の手入れをしておく。首輪に迷子札をつける、マイクロチップを推奨している」

対策をしたうえで、それぞれの家族構成や状況をふまえ、避難方法や経路を考えておくことも大切です。

(ながよし動物病院 永吉貴子院長)「(ペットが)大きい、多数いるから逃げられないと思うのではなく、ふまえて、災害が起きたときにどうするかを、あらかじめ決めて行動することが大事」

いざという時のために、しつけや避難手順などを確認し備えておくことが、自分や家族の一員であるペットの命を守ることにつながります。

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