台風の強さ・大きさ
今日8月31日は「二百十日」。立春から数えて210日目にあたり、稲が花をつけるころにもあたることから、台風の厄日として警戒を呼び掛けられてきた日です。今日は台風の強さと大きさについてお伝えします。
発達した台風の強さを表現する際に、「強い」「非常に強い」「猛烈な」という表現があります。これは、中心付近の最大風速によって決まります。
台風というのはすべて最大風速が17.2メートル以上ありますが、中心付近の最大風速が秒速33メートル以上になると「強い台風」。44メートル以上になると「非常に強い台風」。そして54メートル以上になると「猛烈な台風」と表現されます。それぞれの風速を時速に直すと、「強い台風」は時速120キロ、「猛烈」になると、時速200キロ近く。新幹線くらいのスピードになります。そして、最大瞬間風速は、その1.5倍から2倍くらいのものが吹くといわれています。当然、強ければ強いほど影響も大きくなるわけです。
そして、台風の大きさの表現は、風速15メートル以上の強風域の半径によって決まります。強風域の半径が500キロ以上だと「大型」。800キロ以上になると「超大型」となります。鹿児島市を中心に考えると、「大型」の台風は岡山付近まで、超大型になると静岡県まで強風域に入る大きさになります。それだけ影響を受ける時間も長くなります。
台風は規模の大小を問わず、大雨など激しい気象現象を引き起こす巨大な空気の渦巻きです。今日の「二百十日」の気象衛星画像に台風はありませんが、防災マップの確認や、備蓄のチェックなど日ごろから備えておきましょう。