土砂災害警戒区域
今日お伝えするのは、土砂災害の起こる恐れがある地域を示す「土砂災害警戒区域」です。その前に、まず、こちらです。今日は、初めて沖縄本島地方に線状降水帯の発生を知らせる「顕著な大雨に関する気象情報」が出され、沖縄ではまだ土砂災害への警戒が続いています。その梅雨前線は明後日にかけて次第に北上してきます。「土砂災害警戒区域」についても確認しておきましょう。
「土砂災害警戒区域」というのは、土砂災害の恐れがある地域を県が調査し基準に基づいて指定するもので、防災マップなどで知ることができます。
このイラストは「急傾斜地」いわゆる「がけ崩れ」についての警戒区域の基準を表しています。がけの傾斜や、がけの上の端からの距離、崖の下からの距離などが基準になっています。このほかの「土砂災害」=「土石流・地すべり」の基準もそれぞれにあります。イラストに赤色と、黄色があることに注目してください。
「土砂災害警戒区域」は先ほどの黄色で示された部分で「イエローゾーン」と呼ばれます。簡単に言うと土砂災害で危険が生じる恐れがある区域です。
そして、その「イエローゾーン=土砂災害警戒区域」の中でも、建物が壊れて、生命や体に著しい危害が生じる恐れがある地域があると「土砂災害特別警戒区域=レッドゾーン」として指定されます。
鹿児島県内には「イエローゾーン」が2万3千37か所。「レッドゾーン」が1万9千58箇所指定されています。
さらに、531か所の調査が終わり、現在指定に向けての作業が進められています。また、調査が進んだり、宅地開発などで状況が変わったりすると変更されることもあります。
今日お伝えした「土砂災害警戒区域」は市町村から配布される防災マップやハザードマップ、県のホームページにも掲載されています。必ず、自分の場所を確認して、避難行動に結びつけるようにしましょう。