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【8・6豪雨災害体験談】「満員のバスに迫る水 運転手はドアを叩いた女性に“ごめんなさい”」(2023年7月21日 放送)

8・6豪雨災害から今年で30年です。今回は58歳の女性・めえこさんから頂いた体験談「満員のバスに迫った冠水」です。


「あの日の夕方、会社から谷山に帰ろうとしたら、すごい雨。市電もバスも来ません。

午後6時半にようやく満員のバスに乗れましたが、道路は大渋滞で、朝日通りから高見馬場までおよそ1時間。バスの無線で、武之橋が流されたと連絡がありパース通りへう回。この頃には、道路に水があふれ、普通車のタイヤが見えないくらいの高さでした。

渋滞で止まっていた時、1人の女性が外から、『助けて下さい』とバスのドアを叩きました。でも、運転手さんはドアを開けませんでした。
『どうして?』と思いましたが、バスもステップの高さまで水がきていました。ドアを開けたら水が流れ込み、満員の乗客ごとバスが立ち往生してしまうと判断されたのでは…。運転手さんは『ごめんなさい。』と言っていました。苦渋の決断だったと思います。

それから、与次郎経由で、谷山に着いたのは午後11時でした。」

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