2021年、3月13日、3が1を挟んでいることから「サンドイッチの日」としてサンドイッチを紹介しました。そして、その紹介の最後には、サンドイッチの名前の由来となったサンドイッチ伯爵の誕生日11月3日もナショナルサンドイッチデー。ここで紹介できなかった内容はこの日に一番近い11月6日(土)の山口プロモーションで紹介します。と言っていました。みなさんお待たせいたしました(?)きょうはサンドイッチ特集パート2です。前回ご紹介した内容もおさらいしつつ、サンドイッチについて紹介していきます。(本当は2週間前にリスナーのシマチュウさんに教えていただくまで忘れていました。青たくはリスナーのみなさんに支えられております。いつもありがとうございます。)
(サンドイッチ、サンドウィッチと呼び方がありますが、私の持っているアクセント辞典にはサンドイッチのみ表記されていたため、きょうはサンドイッチで紹介しています。我がふるさとの誇り、M1王者の伊達みきおさんと富澤たけしさんのコンビは「サンドウィッチマン」です)
サンドイッチとは
18世紀後半、イギリスの貴族、第4代・サンドイッチ伯爵=ジョン・モンタギューはカードゲームをしながら食べられる簡単な食事はないかと考え「パンに肉や魚、野菜、卵を挟んだ食べ物」、これをゲーム中や仕事の合間に食べていました。その様子が当時の社交界で有名となり、サンドイッチ伯爵の名前にちなんで「サンドイッチ」と呼ばれるようになりました。
日本には、明治時代にサンドイッチは伝わっています。1899年(明治32年)、神奈川県鎌倉市の大船(おおふな)軒(けん)では、日本で初めて、サンドイッチを駅弁として発売しています。鎌倉ハムを使用していて、大船軒では現在もサンドイッチが販売されています。
ところで、昔、サンドイッチ諸島と呼ばれていたところはどこだと思いますか。それはハワイ諸島です。ハワイ諸島に初めて上陸したヨーロッパ人はイギリスのキャプテン・クックとして知られるジェームズ・クックです。当時のイギリス海軍本部の大臣はサンドイッチ伯爵。このことから発見された島は「サンドイッチ諸島」と名づけられました。ただ、ハワイ諸島はすでにいくつかの民族が王国を築いていたため、この名前は定着しなかったそうです。
ちなみにサンドイッチ伯爵の子孫、第11代目サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューと弟オーランド・モンタギューは、アメリカで「Earl of Sandwich(アールオブサンドウィッチ/サンドイッチ伯爵)」というサンドイッチチェーンをオープンしています。最初の店舗は2004年、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドの一部であるディズニー・スプリングスにオープン、現在アメリカ内に20店舗以上のお店があります。
最新のサンドイッチ
18世紀にはサンドイッチと呼ばれる食べ物が登場していましたが、21世紀の現在も進化し、ブームとなっています。ここ数年、鹿児島県内にもフルーツサンドのお店が増えてきていますよね。切った断面が美しい「断面萌え」や「萌え断」という言葉が生まれ、SNSでも話題となっています。実は、フルーツサンドは日本で発祥したと言われており、その誕生は大正時代まで遡ります。日本に果物が広まったのは明治時代初期。当時、果物はとても高価なもので、みなさんもご存知だと思いますが、昭和までは、手土産の定番と言えば果物でした。そのため、駅前の一番いい場所には果物店がありました。その果物店が、売り物の果物を使ったスイーツやジュースなどを出す喫茶店「フルーツパーラー」を併設し、店内で提供し始めたのがフルーツサンドの始まりと言われています。サンドイッチは手軽に食べられますし、生の果物を使用しているので、お取り寄せも難しく、実際にその場に足を運ばないと手に入れられないため現在も人気フルーツパーラーのサンドイッチなどはお土産に喜ばれます。
おうち時間にもぴったりなフルーツサンド作りのコツを最後にご紹介します。
まず、フルーツはキッチンペーパーでしっかりと水分をとっておきます。水分が多いと切るときにグチャッとなってしまいます。
生クリームはしっかり少し硬めに泡だてます。食パンにクリームを塗るときは、半量を塗り、パンの縁から1cmくらい空けるとはみ出しにくくなります。
フルーツはカットする線上に見せたい断面が来るように配置。カットするラインの上にフルーツの一番厚い部分がくるように置き、隙間を埋めるように生クリームを乗せ、残ったクリームも上に盛ります。もう1枚の食パンでサンド、ラップでしっかり包み冷蔵庫で1時間以上休ませます。ラップの上にはマジックで印をつけます。パン切り包丁か温めた包丁でカットするときれいに切れます。
コロナ禍でテイクアウトとしても注目されてきたサンドイッチ、日本で生まれたフルーツサンドはSNSでも話題になり進化を続けています。南国フルーツの宝庫鹿児島で、マンゴーやパイナップル、バナナ、スターフルーツ、ドランゴンフルーツサンドイッチを作ってみてはいかがでしょうか。