姶良市加治木町の名物でもあり、歴史と伝統の技術の継承に支えられて
現在も作られ続けている焼き物といえば、そう「龍門司焼」!
元々は慶長三年(1598年)に島津義弘公が朝鮮の役を終えたあとに朝鮮人陶工を連れ帰り、
その中の1人であった芳仲が加治木で龍口坂窯を開いたそうで、
これが龍門司焼の原点とされているそうです。
ですから、もう400年以上の歴史ある工芸品なんですね。
加治木小山田地区で採取される粘土を捏ねて成形し、岩石を加工して造る釉薬を掛け
焼き上げた、まさに地元に根ざした焼き物である龍門司焼!
我々、加治木に生まれ育った人間の大多数にとって
「3時のおやつには加治木饅頭に龍門司焼の湯呑みでいただく熱いお茶」ってのが
基本だったと思います(笑)
子供ながらに龍門司焼の湯呑みで飲むお茶は、
どことなく格別な品と風格を感じてたような覚えがあります。。。
江戸時代から現在に至るまでおよそ400年以上の歴史を誇る焼き物である龍門司焼。
その伝統の系譜を受け継ぐ、元祖から直系の窯元であるのが次郎太窯。
そしてその12代目の陶工として現在も日々研究と技術の研鑽を怠らず
伝統工芸品としての龍門司焼を追究してらっしゃるのが次郎太窯代表の川原輝夫さん(71歳)。
とても人懐っこい優しい笑顔の輝夫さんですが、こと焼き物のこととなると
キリッと真剣な目になり、その魅力と歴史と伝統を情熱的に語り始めます♪
龍門司焼は女性的な美しさと魅力を持った焼き物だ!と御自身の焼き上げた作品を
いとおしそうな目で見つめるその瞳に、熱き職人魂を感じるのは僕だけではないと思います。
ろくろを回し成形する輝夫さんのその指先と、粘土との対話によって生まれ出ずる美麗な龍門司焼!
「今年もヨカ色が出ちょっで(良い色に焼き上がってるので)、ぜひたくさんの方々に観に来て欲しいです」と
語る、輝夫さんの龍門司焼への愛情と探究心は尽きることなく、後世に受け継がれていくことでしょう。
さぁ6月8~10日の次郎太窯の窯元祭りにぜひみなさんお越しくださいませ!
龍門司焼 次郎太窯
電話0995-63-4267