屋久島で暮らすアーティストの作品を展示販売するカフェ「ART&COFFEE SUNSUN YAKUSHIMA」を、昨年10月にオープンさせた落合佐和子さん。
「ART&COFFEE SUNSUN YAKUSHIMA」
お店は屋久島の東部、高速船やフェリーの発着する宮之浦港から南へ車で3分ほどの県道沿い、楠川集落にある。
店の名前にはこだわりがある。
お気に入りのアートが一つ家にあると、太陽のように燦燦と暮らしを照らしてくれるという思いを込めた。
店内には、屋久島で暮らす作家の作品を中心に、絵画や陶器、木工品などが並んでいる。
カフェでは2、3か月に1回、テーマを決めて展示替えをしていて、オープンした初回のテーマは巨木と鯨だった。
埴生窯の鯨のオブジェやMiyukiTomiyamaさんの油絵やポストカード、向井晶子さんの屋久島の砂鉄で書いた鯨など、さまざまな作品が並んだ。
今は「屋久島カラーの贈り物展」と題して、冬の贈り物に手頃な価格の作品を展示している。
落合さんは、長野から移住してきた。東京で美術大学の助手やグラフィックデザイナーとして働いた後、長野県安曇野の保養施設、穂高養生園で広報を務めた。長野で学んだパームカルチャーを活かそうと、畑で野菜を育て、仲間と米を作りながら、鳥ややぎなど動物と暮らしている。
「パーマカルチャー」とは、持続可能な環境を作り出すためのデザインと言われていて、農業をベースに生態系や自然の循環を生活に取り入れるというもの。地球に負荷の少ない生き方だ。
友人の紹介で屋久島を訪れ、自然はもちろん、人の温かさにも惹かれた。さらに長野で、登山と温泉にはまったこともあり、この二つが楽しめる上に、海まであるということで、屋久島にすっかり魅了された。
メニューの中では、ターメリックを使ったものがおすすめ。落合さんの連れ合いが無農薬でターメリックを栽培していて、生のターメリックをホットミルクで割ったゴールデンラテや、屋久島産の野菜がたっぷり入ったカレーを提供している。
店ではフリーマーケットやアパレルブランドの展示会などさまざまなイベントも企画されていて、SNSで告知される。
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