2021年秋、「量り売り&カフェaperuy(あぺるい)」をオープンした、田中あゆみさん。
安房港から車で5分程のところに、田中さんが夫婦で営む「Ecovillage aperuy(エコヴィレッジ アペルイ)」があり、その一角にお店がある。
「Ecovillage aperuy(エコヴィレッジ アペルイ)」このエコヴィレッジとは、環境に負荷の少ない暮らし方に取り組むコミュニティのこと。広い敷地に無農薬の野菜作り、廃材と地元産材を使った家作りや塩作り、養鶏、ヤギ放牧、宿泊施設の経営などをしている。
2021年は、初めて敷地内で稲作に取り組んだ。
そして「aperuy(アペルイ)」とは、アイヌ語で「火がともる」という意味。敷地には焚き火を楽しめるスペースがある。
田中さんがこの暮らしを目指したきっかけは、学生時代に国際協力の勉強で訪れたマダガスカルの女性たちとの出会いに大きな影響を受けたから。水を汲み、薪を割って火をおこしてご飯を炊く。日本でも戦後まで見られた自然と調和した暮らしを自身で、営んでみたいと思った。そして、夫婦で屋久島に移住したのだ。
ところで、「量り売り&カフェ」とは…。田中さんは、共同購入を発展させたサービスで、できるだけゴミを出さないゼロウエイストという活動に取り組んでいる。利用者は空き瓶やタッパーなど容器を自分で持っていって、必要な分だけ購入する。店には、調味料・粉類・スパイス・ナッツ・乾物といった食品から洗剤まで、いろんなものが並んでいる。環境に負荷が少ないだけではなくて、個人で通販するよりも少し割安。店で客同士、調理法などの情報交換ができるのも魅力だ。カフェでは、植物性素材のお菓子が提供されている。
この記事へのコメントはありません。