加治木工業が44年ぶりに花園へ! 県高校ラグビー決勝

高校生ラガーマンの聖地「花園」を目指す、県高校ラグビー大会の決勝戦が11月5日に鹿児島市の白波スタジアムで行われ、加治木工業が44年ぶりの優勝を果たしました。

3年ぶりの優勝を目指す鹿児島工業と、44年ぶりの優勝を目指す加治木工業の決勝戦。
試合はシーソーゲームになります。

(先制トライを奪った 鹿児島工業3年・家村元稀選手)

試合開始早々の前半3分。
マイボールスクラムから左サイドに展開した鹿児島工業は、フルバック・家村が抜けてトライ。
一方、加治木工業は前半21分。左サイドで相手タックルを振り払った近藤が、さらに1人をかわしてトライ。
この後のキックも決まって7対5と加治木工業が逆転し、試合を折り返します。

追いつきたい鹿児島工業は後半立ち上がり、相手のゴールライン付近でのパスの乱れを見逃さず、家村がボールを奪ってそのままトライ。家村のこの日2つ目のトライで再びリードを奪うと、主将・辻原のコンバージョンキックも決まり点差を5点に広げます。

(準決勝「1点差」・決勝「2点差」 両試合で決勝点を生んだ 加治木工業キッカー・浜砂挑夢選手)

それでも加治木工業は後半17分。
粘り強くフォワードで押し込むと、最後はロックの上原がトライを奪い同点に。
続く、逆転がかかるコンバージョンキックをキッカーの浜砂が難しい向かい風の場面でも決め切ります。

14-12、加治木工業2点リードで後半ロスタイムに突入。
鹿児島工業は連続攻撃で相手インゴールに攻め込みますが、最後は加治木工業が粘り強く守り切り試合終了。

(加治木工業 最後は”粘り強く”守り切った)

チームスローガンの「完全粘勝」で14対12の接戦を制した加治木工業。
44年ぶり4回目の優勝で、県内の地方勢としても36年ぶりの「花園」出場を決めました。

試合後、3年の飯野啓心主将は「いい雰囲気で試合ができ、勝てたのでとても嬉しい。加治木工業は、「花園」でまだ1回戦を突破したことがないので、まずは初戦を突破して花園で正月を迎えたい」と、次の舞台での意気込みを語ってくれました。

加治木工業が出場する、全国高校ラグビー大会は来月27日、大阪府・東大阪市の花園ラグビー場で開幕します

※浜砂選手の「はま」は正式には「眉はま」。

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