前哨戦では1点差…最後の夏は? 高校野球夏の県大会


甲子園出場をかけた高校野球夏の鹿児島大会は2回戦がスタート。7月11日には6試合が行われました。

平和リース球場の第2試合は鹿児島情報と鹿児島商業の顔合わせに。両校は「夏の前哨戦」ともいわれる5月の県選抜大会でも対戦し、その時は1点差で情報が制していました。

試合序盤は、鹿商の三浦と情報の盛の、両エースの「抑え合い」になるなか…
両チーム無得点で迎えた4回ウラ。鹿商は1アウトから4番・南が3ベースヒットで出塁。打席が回ってきたエース・三浦がセンター前にはじき返し、ピッチャー対決を制した鹿商が先制します。

追いかける情報は7回表。1アウトから7番・片野がレフト線に大きな当たりを放つと、全力疾走がランニングホームランに。1対1の同点に追いつきます。
しかしそのウラ。情報はミスが重なり鹿商に勝ち越しを許します。なおもピンチは続きましたが、4番・南を迎えるところで、情報は2年生からキャッチャーに転向した川畑が、マウンドの盛へ声をかけに行きます。キャッチャーの川畑とエースの盛は3年間同じクラス。互いに仲がいいと語る2人が相手打者をファウルフライに打ち取り、このピンチをしのぎます。

4点差で迎えた最終回。情報は内野ゴロの間に1点を返すも、最後は見逃し三振で試合終了。
5対2で制し、県選抜の雪辱を果たした鹿商が3回戦進出を決めました。

試合後、鹿児島情報の盛海童投手は「春大会の前にエースの自覚がないと、背番号が10になった。そこからチームに迷惑をかけたが、最後の夏にエースナンバーである1をつけさせてもらえて良かった。最後の夏は最高の夏でした。」と笑顔で話してくれました。

(試合後笑顔でインタビューのこたえてくれた 鹿児島情報エース・盛海童)

試合結果です。
【平和リース球場】
大島   9-2 甲南(7回コールド)
鹿児島商業5-2 鹿児島情報
出水中央 5-1 尚志館
【市民球場】
鹿児島城西7-0鹿屋(8回コールド)
奄美   2-1頴娃
鹿屋中央 5-3鹿児島玉龍

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