一山選手が初優勝! 大阪国際女子マラソン

(支えてくれるスタッフへの感謝を忘れない一山選手)

1月31日に行われた大阪国際女子マラソンで、出水市出身で東京オリンピック女子マラソン日本代表の一山麻緒選手が、大会新記録の走りで優勝しました。

新型コロナ感染予防の観点から、市街地コースから長居公園内周回コースに変更になった今年の大会。川内優輝選手ら男性ペースメーカーも配置し、女子マラソン日本記録への挑戦となるレースになることでも注目されました。

出水市出身で東京オリンピック日本代表の一山麻緒選手は、序盤から、女子マラソンの日本記録を更新するペースでレースを進めます。この大会で日本記録を更新することを目的に、年末年始には徳之島で合宿を行った一山選手。苦しい練習も乗り越え、この日を迎えましたが、表情が変わってきたのは24キロ過ぎ。ペースメーカーが刻む「日本新記録ペース」のスピードに、苦しさを見せます。

後半、徐々にペースが落ちるも粘りの走りを見せた一山選手。最後は再びペースを上げて2時間21分11秒の大会新記録で初優勝。それでも、レース後は涙を見せました。

レース後のインタビューで一山選手は「日本記録を出すために練習してきたので悔しいです。この大会まで、いつも私と同じ気持ちで目標に向かってサポートをしてくれるワコールのスタッフなので、本当は一緒に喜びたかったのですが残念でした。」と涙を流しました。

そしてこれからについては「五輪に向けて、堂々とスタートラインに立っている姿をみなさんにお見せできるよう、これから頑張っていきます。」と力強く述べました。

(2021年1月の徳之島合宿で目標を色紙に記した一山選手。「堂々と」がキーワードだ。)

さらに、この大会では、鹿児島銀行の池満綾乃選手が7位(2時間28分26秒)、京セラの松田杏奈選手が8位(2時間29分52秒)で、トップ8・入賞者に県勢が3人。
鹿児島の女子長距離界から目が離せません。

関連記事一覧