「ヒーローファイル」第3回 ソフトボール寿福大知選手 (10月21日放送)
【全国屈指のコントロール 寿福大知選手】
ソフトボールで2年連続国体メンバーに選ばれた鹿児島のエース寿福大知選手。
寿福選手は鹿児島工業高校出身。高校時代にもピッチャーとしてチームを引っ張りインターハイに出場。ストライクゾーンの四隅をつくコントロールが強みで、23歳と若手ながら経験豊富なピッチャーです。現在は鹿児島市の丸山物産ソフトボールクラブに所属し、チームのエースでもあります。
練習は基本的に毎週水曜日の夜7時から。選手たちは仕事が終わり次第、徐々に集まってきます。寿福選手は数人の選手とともに、7時前にはグラウンドに到着。ほとんどの選手がウォーミングアップを終えバッティング練習を始める中、寿福選手は黙々と走り続けていました。コントロールを強化するため、練習のない日にも自主練習で走り込みをするなど、強みを伸ばす練習に力を入れているそうです。丸山物産の吉冨監督も、「寿福はよく練習する。よく走る。だからコントロールがいい」と話していました。
(寿福選手)『自分としては、コントロールで打たせてとるピッチングスタイルだと思っています。』
キャッチャーの上潟口選手は、寿福選手は全国屈指のコントロールを持っていると話します。しかし社会人でソフトボールを始めたときには、コントロールが定まらないことがあったそうです。
(寿福選手)『高校はゴムボールなんですけど、社会人は皮ボールで縫い目が高く、滑りやすくて投げにくいなというのがありました。(コントロールを安定させるために)球数をこなして慣れていく練習をしました。』
寿福選手は三振を奪うことにはそれほど頓着していないといいます。
(寿福選手)『内野ゴロでゲッツーを取ったり、守備のリズムがいい場合だったりだと、やりがいがあるというか達成感があります。』
中学生のころには軟式野球をしていた寿福選手。野球とソフトボールの違いは?―
(寿福選手)『野球もおもしろいんですけど、野球と違って塁間が全部短くて、スピード感があるのがおもしろいです。』
今年の福井国体では、鹿児島代表は惜しくも九州ブロックで敗退。しかし国体で鹿児島代表を率いたこともある丸山物産の吉冨監督は、鹿児島県にはいい選手が育ち始めていると話しています。寿福選手は、2020年かごしま国体でも、チームの中心を担うことが期待されます。
(寿福選手)『(かごしま国体で)選ばれるか分からないんですけど、自分のできることを精一杯やって、選ばれるように頑張っていきたいです。テンポよく投げて、チーム一丸となって戦っていくところをみてほしいと思います。』