社員の意識改革と環境に配慮した建物づくり
今回は鹿児島市武岡にある「株式会社丸栄建設」のSDGsの取り組みについてレポートする。
丸栄建設は昭和48年に創業。2023年で50周年を迎えた企業である。
- 会社名 株式会社丸栄建設
- 設立(創業) 1973年1月
- 代表者 代表取締役 今村 壮一
- 本社 〒890-0031 鹿児島県鹿児島市武岡2丁目9-6
- 社員 8名
公共施設やビル・マンション・新築住宅などの一般建築事業から、リフォーム、土木の部門まで幅広く事業を展開している。
会社のモットーは「お客様第一」。
鹿児島県内の施主の皆様に満足していただくとともに環境に配慮した建物づくりを社員一丸となって取り組んでいる。
お客様が満足していただくものをつくるのが会社の使命
── もともとはどういった業態からスタートしたんですか?
@今村壮一さん
弊社は戸建住宅の建設から始まりました。
私が2代目の代表に就任して今年(2023年)で16年目ですね。
@今村壮一さん
前提として、お客さんが満足していただくものをつくるのが我々の使命だと思います。
その上で、環境への配慮、安全で健康な職場づくり、法規制などの順守など、
社員一丸となり、取り組んでいます。
── SDGs宣言に至った経緯を教えてください。
@今村壮一さん
SDGsという言葉が聞かれるようになったのはここ数年ですが、
我々はそのずっと前から同じようなことをやっていたため、このたび賛同させていただきました。
従来より、耐震や長く住める家づくりには重点的に取り組んでいましたね。
また住居やビルを建てる際に出る廃材も当然分別して処分する必要がありますから、
徹底しています。
社員の意識改革を進め、環境への配慮を日常化
―循環型社会の確立のためにどんなことに取り組んでいますか?
@今村壮一さん
建設業ですので、どうしても廃棄物や排気ガスが出ます。
2014年からISO14001、ISO9001を取得し、環境に配慮した建物づくりを考えています。
産業廃棄物の分別・リサイクルの徹底や節水、車両燃料や排出量の削減に取り組んでいます。
また、社内の活動としては、無駄な電力使用がないように
事務所のエアコンの温度設定をしています。
@今村壮一さん
毎年目標値を設定し、電力や水道使用量、産業廃棄物のリサイクル率を記録し、自分たちの取り組みに対する結果を見える化しています。
@江夏あさみさん
毎年目標をシートに記して掲示することで、前年からこのくらい削減できた、
努力が実を結んだということを社員全員で確認しています。
清掃活動を通して地域に近づく
―その他にも持続可能な社会づくりのために取り組まれていることがございましたら教えてください。
@今村壮一さん
弊社は鹿児島県建築協会に加入しています。
当協会主催の甲突川周辺の清掃ボランティア活動に全職員で取り組んでいます。
私個人も、毎年8月に行われる鹿児島市の市民一斉清掃「クリーンシティかごしま」に参加し
西郷隆盛銅像の清掃などもお手伝いしていますね。
目標11.住み続けられるまちづくりを
── これからの目標を教えてください。
@今村壮一さん
取り組み番号11番の「住み続けられるまちづくりを」を目標に、継続的な環境活動を行うことや
産業廃棄物の適切な処理、清掃ボランティアへの参加に励んでまいります。
長年の施工実績を生かし、人々が安全で快適な建物を造るだけでなく、リフォームなどの提案を通して、建物の長寿命化や災害に強く、持続可能な質の高い建物を提供していきたいです。