きょうは、いろは歌の「は」をご紹介します。
まずは、言葉の意味から。
「儚なくも」とは、宛にならない移り変ることです。さて、その歌の意味ですが…
人の人生は、きょうとも明日とも知れない儚いもの。
それでも、いつまでも命が続く、生きていられると誤解をして、きょうは疲れたから、きょうは忙しいからと、様々な理由をつけて、やるべきことを先延ばしてしまう。
これは、勉強だけではなく仕事も同じことで、勤勉を怠ることを戒めたものです。
要するに、“自分の命の儚さを知り 日々 毎日を大切に過ごそう”と言う教訓なのです。
海蔵院と呼ぶ寺に入っても、日新斉のヤンチャは止まず、和尚を困らせていました。
ある日のこと、日新斉は近所の子供を呼び集め、寺の本堂の中を駆け廻っていました。和尚が姿を見せてもお構いなしに、子供達は益々大暴れ。
さすがの和尚も辛抱出来ず、大声で子供達を叱りました。
すると、子供達は、蜘蛛の子を散らすように一目散に逃げてゆきました。残されたのは日新斉ただ1人。玄関先にたたずんでいます。
和尚が追ってくると、日新斉は一言、
『草履が足りませんナ!和尚、草履を持って来て下され。私も庭で友達と存分に走り回ってみとうございます。』と言いました。
この当時、子供が先生に抵抗するということは、あまり考えられませんでした。
この様子を見た和尚は、「この子はやがて素晴らしいモノになる」と感服したそうです。
この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
では、毎日ごわんそ!