いろは歌

いろは歌「ふ」(32番目の歌)

今日は、いろは歌の32番目の「ふ」の歌をご紹介します。

無勢ぶぜいとて 敵をあなどる 事勿ことなかれ 多勢たぜいを見ても 恐るべからず

まず、言葉の意味から。

  • 無勢ぶぜい」とは、兵士の数が少ないこと。つまり小さな戦力を意味します。
  • 多勢たぜい」とは、無勢ぶぜいの反対語で、兵士がたくさんいる状態、つまり大軍を意味しています。
無勢ぶぜいとて 敵をあなどる 事勿ことなかれ 多勢たぜいを見ても 恐るべからず

歌の意味です。

相手の兵士の数が少ないからといって、侮ってはいけない。
反対に敵が大軍だからと言って、恐れてはいけない。

要するに、合戦・戦いというものは、兵士の人数で決まるものではない、肝心なのは、合戦に臨んだ時、一致団結して戦うことで、これが勝敗の決め手となる。
つまり合戦における心構えを諭したのが「ふ」の歌なのです。

無勢ぶぜいとて 敵をあなどる 事勿ことなかれ 多勢たぜいを見ても 恐るべからず

この歌、あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

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