今日ご紹介するのはいろは歌の「ぬ」です。
まず、言葉の説明から…
- 「耳目の門」とは、耳は聞くこと、目は見ることの門、つまり門なのです。
- 「思うかや」の「か」は、疑問を表す助詞。「や」は、感嘆詞。
- 「戸閉」とは、戸を締めることです。
続いて、歌全体の意味です。
私は、盗っ人は、外から侵入してくるものだと受け止めているけれど、本当の恐るべき心の盗人は、耳や目から入ってくるので、耳や目はかたく閉ざしておくことが肝心である。と説かれています。
私たちは、悪いことばかり聞いていると、それに感化され“悪人”となり、また悪い事ばかりを見ていても“悪人”になりやすいと訓えているのです。
また、欲望や煩悩に誘われ、用心しないと良い心を失い、悪い人間に育ってしまう。聞くもの、見るものに心を奪われないようにしようと教えた歌のようです。
心の入り口である目や耳を、よく研ぎ澄ますことが大切だと説いているのです。
日新斉は15歳の春、元服しました。
元服とは、今でいう成人式のこと。稚児から、おせ稚児になった訳で、15歳で成人として扱われることになりました。
この後、日新斉は、お寺の海蔵院を出て、伊作城の城主としての暮らしが始まったのです。
さて今日は、「ぬ」の歌
をご紹介しました。
この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
それでは、また来週、元気にお会いしましょう。毎日ごわんそ!