今日は、いろは歌の「り」の歌をご紹介します。
理も法も 立たぬ世ぞとて ひきやすき 心の駒の 行くにまかすな
まず、言葉の説明から…
- 「理も法も 立たぬ世」とは、法の道理も通じない。更に法律も通じない、乱れた世の中を意味します。
- 「心の駒」とは、大まかに言って、心のこと。
- 「ひきやすき」とは、怠け・わがまま・気ままな暮らしをしやすいと解釈されます。
理も法も 立たぬ世ぞとて ひきやすき 心の駒の 行くにまかすな
歌全体の意味です。
道理も通らず、法律も守られないような乱れた世の中だからといって、安易に心のままにわがまま・勝手をしてはいけないといった訓です。
日新斉の生涯は、真如の玉を磨くことにあったと伝えられます。
真如の玉の「真如」とは、仏語で御仏の教えのことを言い、ありのままの姿、永久に変わらない心理を指します。
つまり、「ありのままの姿が大切なのだ。決して勝手放題してはいけない」と伝えているのです。
今日はとても難しい訓でしたけれど、私たちの祖先の薩摩隼人は、日新斉の残された言葉を日常の暮らしの中で、「柱」として生きて来たようです。
理も法も 立たぬ世ぞとて ひきやすき 心の駒の 行くにまかすな
この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
それでは、また明日、元気にお会いしましょう。毎日ごわんそ!