ととナビvol.142「絶滅危惧種のアカメ」

今日は、名前は平凡なんですが、とてもめずらしい魚のお話をしたいと思います。

名前は・・・ アカメ

 

スズキに似ていますが、背中が盛り上がってスズキよりも太っています。光を反射すると角度によっては目が赤く光る💡ことからアカメという名前が付けられました。

 

アカメは世界中で日本にしか、しかも、西日本の太平洋側の沿岸域だけにしかいません。絶滅が危惧されていて、お隣の宮崎県では捕獲が禁止されています。

 

鹿児島県内ではこれまで志布志内之浦種子島で発見されていましたが、2014年12月に錦江湾内、谷山の小型定置網にアカメがかかったんだそう。

👤:「これにより、それまで種子島だったアカメの分布域の西の端が谷山沖に更新されることになったので、半身だけ食べて、もう片方の体は論文作成用の標本にしたんですよ。全長57センチ、体重3.2キロで、アカメとしてはそれほど大きくない個体でしたけどね・・・⤵これが、私が生まれて初めて見た、そして食べたアカメでした。。。」・・・というわけで、こちらが3.2㎏

2017031631akame32kg

そして、その2年後(去年の12月)に、2回目のチャンスがやってきました高山町の定置網で3個体獲れたうちの一匹。コレです

2017031632akame282kg

👤:「この写真はその中の一番小さい個体ですが、

全長115センチ、体重28.2キロです。。。」

・・・てなわけで、こちらは28.2㎏

👤:「結構太っているでしょ。この日一番大きかった個体は体重35.7キロ‼でした。。。」

 

釣りの世界では、これまでに釣られたアカメの最大記録は、

長さは140センチ、重量は39キロです(小学生の子供くらいありますぅ・・・😳)。

アカメは日本にしかいないので、日本記録イコール世界記録です。・・・ということは、今回水揚げされたのは世界記録に迫る大きさだったんですね~😮

 

👤:「最初の、3.2キロの個体は刺身と塩焼きで食べました。とくに刺身はもちもちとした食感で甘味、旨味があって、とてもおいしかったですね。2回目の28.2キロの個体は、にぎり寿司で食べましたが、脂がありましたね」

2017031633akamesashimi 

アカメはうろこがとても大きく、5センチ以上あるそう。

うろこの大きな魚は素揚げにすればおいしく食べられるので、今回も素揚げにしてみましたが、大きすぎて(←そのまま靴ベラになるくらい)、かたすぎて、食べられないかったそうですよ。うーん、見るからにムリ😅

2017031634akameuroko

👤:「アカメは絶滅危惧種ですから積極的に食べましょう❣とは言えませんが、ごくごく希に水揚げされますので、運が良ければ出会えるかもしれませんよ」

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