ととナビvol.315 6周年記念質問集 その3
今週も、いただいた質問にお答えします。
霧島市にお住いの小5男子さんから
去年の夏休みに、家族で沖永良部島に行きました。
魚が熱帯魚みたいな色でした。
どうして、南の海の魚は色が派手なんですか?
大富先生
ざっくり言うと、
北の冷たい海は魚の種類が少ないかわりに同じ種類の魚がたくさんいるんですね。サケの大群とかニシンの群れとか。。。
一方で、南の海にはたくさんの種類の魚が少しずついるんですよ。
そして、北の海の魚は地味、南の海の魚は派手、な感じがしますね。
これは、南の魚「ブダイ」。派手です・・・
ところで、皆さんは派手な服が好きですか、地味な服が好きですか?
何着くらい服を持っていますか?
お気に入りの服を着てお出かけした際に、偶然同じ服を着た人に出会ったらどうですか?
残念? それとも「わーい、仲間になろうよ」?
人間の場合は「残念…」ですかね?
でも南の海の魚の世界では違うんです、
「わーい、仲間」なんです。
仲間ではない、他の種類の魚がうじゃうじゃいる中で仲間を見つけることは、生きるためにとても大事なことなんですよ。
でも、例えば黒と黄色の魚がいるとしたら、微妙に黄色の色合いが違うとか、よく似ていても微妙に違う色や模様の魚がいたりして、それは別種になります。
とにかく種類がたくさんですからどうしても似たものが出てくるんですけど、彼らはその微妙な違いで敵味方を区別するんですね。敵に食べられてしまってはおしまいですし、子孫を作らなければならないし。。。
地味な模様だとレパートリーが限られて、ほかの種類の魚と同じになってしまいますから、南の海の魚はどうしても派手になるんでしょうね。