ととナビvol.170 アカハタとアカハタモドキ

🙇🏻:「先週はスジアラという高級なハタを紹介しましたが、ハタの仲間は奄美では「○○ねばり」と呼ばれるものが多い中、スジアラは「はーじん」という特別な名前がついているといいましたよね。

 

「はー」の意味は・・・?

 

💁🏻:「はい、 です。」

 

🙇🏻:「そう、赤でしたね。スジアラは赤いハタですからね。でも、この奄美の法則にしたがえば、赤いハタは「はーねばり」になりますよね。実は、「はーねばり」もいるんですよ。標準和名アカハタ。ある意味、正真正銘の赤いハタです。」

・・・というわけで、コレがアカハタ👇🏻

アカハタは、奄美では「はーねばり」ですが、「あこう」と呼ぶ地域もあります。

種子島では「めばる」と呼ばれています。

スジアラは全長80㎝にもなる大型の高級魚でしたが、アカハタは30㎝くらいの小さなハタ。体はもちろん赤い色をしていて、赤い横じまが入っています。そして、背びれの前半部分の縁が黒いのが特徴。目が大きくてかわいいお顔です。南日本の沿岸の岩礁域やサンゴ礁域、そして、鹿児島県の沿岸にもいます。錦江湾にもけっこうたくさんいるので釣りの対象にもなっています。

 

🙇🏻:「アカハタは淡白な白身で、お刺身でも煮ても焼いても揚げてもおいしい魚です。私は最初はお刺身で食べました」

🙇🏻:「そのあと、酒蒸しでも食べてみました。全くくせがなくておいしかったですよ。」

 

🙇🏻:「高級なイメージの強いハタの仲間の中で、アカハタは全く敷居の高くない魚。比較的安くで食べられるハタなので、ぜひ皆さんに食べてくださいね。」

 

そして今日はもう1種類、ちょっとめずらしいハタを紹介します。👇🏻

アカハタによく似ていますが、名前は アカハタモドキ 。😥

 

いつものひどい名付けのパターンです。アカハタは背びれの前半部分の縁が黒いんですが、アカハタモドキは背びれの後半部分と尾びれの上の縁が黒くなっています。

🙇🏻:「アカハタよりも大きく、全長50㎝くらいになる中型のハタです。「もどき」が付くとなんだか偽物のようなイメージですが、そんなことはなくアカハタモドキもおいしい魚です。私はお刺身と塩煮で食べましたが、とてもおいしかったですよ。」

 

🙇🏻:「📢鹿児島は「黒」のイメージが強いですよね。でも、海の幸は赤いものが多いんです。桜島の煮えたぎるマグマを思わせる赤いナミクダヒゲエビ、ヒメアマエビ、そして今日のアカハタ、アカハタモドキ、先週のスジアラも赤です。私は、鹿児島には赤が似合うと思っています。これからは「鹿児島の赤」も売り出しましょう!!😤。」

 

いつになく、メラメラと赤くもえたぎる男・大富潤先生でした。

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