フェアリーペンギンさん今日のかごっま語(5/22月‐26金)
5月22日月曜
「ホトケミン〈仏の耳〉」は、(スベリヒユ)のことです。えっちゃんは「スベリヒユ」という植物をご存知ですか。私は、先日、テレビを視ていた時、山形県の方が、干した「スベリヒユ」で料理(煮物)をしていました。その「スベリヒユ」を視て「あっ〈ホトケミン〉だと思いました。」その時、初めて「スベリヒユ」が「ホトケミン」だと認識しました。鹿児島県の方は、「ホトケミン」をご存知の方は多いと思います。私が子どものころ、終戦後の野菜のない時代に「ホトケミン」を採って和えものにして食べていました。現在は、「ホトケミン」をあまり見かけなくなり、食べることもありませんね。
5月23日火曜
「トク トッ」は、(時刻)、「ドッ」は(時期)、「トッドッ」は、(時々)の意味です。「トク シラスッ。」は、(時刻を知らせる。)、「ハナミ ドッ ジャッ ネ。」は、(花見の時期だね。」、「トッドッ ハ アスッケ オジャンセ オ。」は、(時々は 遊びに いらっしゃいよ。)などと使います。
5月24日水曜
「ホ」は、(方角 這う 思慮 頓着 誠意)などの意味があります。「アカゴ ガ ホ マワッ。」は、(赤ちゃんが 這いまわる。) 「ホ ガ ナカ ネ。」は(思慮がない。誠意がない。)などと使います。
5月25日木曜
「ハサン」は、(鋏〈ハサミ〉 鋏む〈はさむ〉)の意味です。「ソコン〈ノ〉 ハサンノ〈ヲ〉 オトイヤッタ モンセ。」は、(そこの鋏を取ってください。)と、使います。
5月26日金曜
えっちゃんは、「鹿児島のお菓子」のことをお話なさっていらっしゃるので、よくご存知のことと思いますが、今日は、「カカランダンゴ」について。
「カカランダンコ」は、蓬〈よもぎ〉や、小豆餡を練り込んで丸め「カカラン葉」に包んだ餅菓子で、鹿児島の郷土菓子です。「カカラン葉」は、山帰来〈サンキライ〉の葉で棘〈とげ〉があるので(触らない)というかごっま語の「カカラン」から名付けられたもので、葉っぱに殺菌・抗菌作用があることから「痛みにくい」と、いわれ、病気に「カカラン」(かからない)と、いうことばにかけて、「無病息災」を願った縁起物として、5月の「端午の節句」には、「あくまき」の相棒として各家庭で作られてきたものです。家庭では、あまり作られなくなりましたが、懐かしく、郷愁を感じるお菓子ですよね。
同じようなお菓子に、「サネンダンゴ(ケセンダンゴ、ケセンの葉〈肉桂の葉〉に包んだもの、奄美の「サネンダンゴ」(サネンの葉)に包んだものが、あります。