【#40】株式会社ecommit 鈴木衣津美さん
皆さま、明けましておめでとうございます
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?
今年もささえびとのコーナー、よろしくお願い致します!
今日が今年1回目の放送でした!
このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。
地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。
今回の舞台は「薩摩川内市」です。
皆さんは日頃「エコ」を意識して生活されていますか?
今日は「環境にやさしい暮らしを支える人」をご紹介します。
今日のささえびとは「株式会社ecommit」で広報のお仕事をされている、鈴木衣津美さんです!
鈴木さんのいらっしゃるecommitはどんな会社なの?
不要なモノの中から、一つでも多くのまだ使えるモノを救い出して、リユース・リサイクルを
中心にモノが循環する仕組みを作っている会社になります。
最近ではクリック一つですぐにモノが届くような時代になりましたが、
その一方で、不要なモノが循環する仕組みがまだまだ足りていないのが現実です。
そんな不要なモノを、もう一度販売の流れに乗せることで「ごみ」を削減、
環境負荷を減らす「仕組み」を構築しています。
今、力を入れている取り組みは・・・?
役目を終えた不要なモノを再び誰かの手に繋げること、
ゴミとして焼却される前に、一つでも多くのまだ使えるものをリユース・リサイクルに繋げることです。
その為に、様々な事業を鹿児島から海外も含めて展開しています。
分かりやすい例をひとつあげますと、
薩摩川内市で「エコベース」という「循環の拠点」を運営しています。
「エコベース」は、どんなことをしている場所なの?
何が?どこで?需要があるのかなどを、
販売先を判断しながら発掘して、リユース・リサイクルへと循環させることで、
ゴミを減らすという「循環の拠点」的な店舗になります。
ご家庭で不要になったモノの持ち込みもあるんですが、
いわゆる「リユースショップ」との一番の違いは「自治体」と連携していることです。
県内のクリーンセンターや全国各地で不用品して捨てられるモノの中から、
まだ使えるモノを救い出して、国内・海外へ、リユース品として販売しています。
具体的にはどんなものが持ち込まれて、販売されている?
例えば・・・建築現場から出た廃材や、線路の枕木、
廃校した小学校から回収したバスケットゴールや、教室の机や椅子。
あとは、みなさん驚かれますが、
農機具のリユース品も格安で販売しております。
一般の「リユースショップ」ではなかなか目にしないようなモノも回収し、
次の方へとつなげています。
一方で、海外へはどんなものが渡っていくの?
国内では販売が難しい「日本の古い食器」も、海外では評価が高く、販路に乗ります。
その他にも、旬が過ぎたおもちゃ…キャラクターグッズなども海外で人気です。
そして、農機具です。
日本のモノは素晴らしい、農業が楽になるとおっしゃってくださるんです。
いずれも、輸出することで、商品としての価値を生み出しています。
こういった取り組みを続ける中で、ご自分の中の変化もあるのでは?
この仕事を始めて、無駄な買い物をしなくなりました。
自分が所有できる空間は有限で、部屋もクローゼットも空間には限りがあるので、
必要なモノを必要な分だけ買うようにしています。
自分の経験則から、こういうのは壊れやすいとかすぐダメになりそう、と予測するので、
とりあえずで買う、安いから買う、ということが減り、
自分のニーズに合ったものを的確に選ぶようになりました。
これからこのお仕事を通して、どのように支えていかれたいですか?
世の中の不要品に対する従来の仕組み=「捨てる」という選択肢から、
持続可能な社会へと変えるべく、
「ゴミを一つでも減らすためにリユースリサイクルという選択肢がある」という事を、
出来るだけ分かりやすく世の中に発信していきたいです。
そして結果として、ごみが1つでも無くなればいいなと思っています。