【#32】姶良市漆校区コミュニティ協議会 会長 松永政裕さん
今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました!
「日本を元気に!あなたの街のささえびと」レポーターの鶴園直子です。
このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。
地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。
今回の舞台は、旧蒲生町。美しい山あいの里、姶良市蒲生町漆校区です。
今日は「地域住民の生活を支える人」ご紹介します。
その活動をしているのが「漆校区コミュニティ協議会」。
この協議会の活動の中に、とても特徴的な活動があるんです。
その名も「お助け隊」!
このお助け隊、地元で大活躍しているんです。
今回のささえびと、姶良市漆校区コミュニティ協議会会長の、松永政裕さんです。
🙋♂️「お助け隊」とは?
家のまわりや畑などの作業が困難になった高齢者のために、
作業の要請があった家に出向いて、お助け隊が変わって家の作業を行うという活動です。
作業をするのは、地域に住む60代~70代の住民の有志で、だいたい10人ほどで活動をしています。
🙋♂️この「お助け隊」の活動を始めたきっかけは?
地域も高齢化が進んでいて、
「歳をとって、自分で作業が出来なくなって困っている・・・。😓💦」などの話を聞くようになって、
平成28年に、当時コミュニティ協議会の会長をしていた方が、
「これは村をなんとかせんないかん!」という発想から活動が始まりました。
今年で足掛け6年目になります。
🙋♂️「地域も高齢化が進んでいる」とのことですが、漆校区はどんな地域なの?
麓の蒲生から北に10キロほど離れた、山あいの盆地に位置するんですが、昔は金山でにぎわったところです。
昭和の初期には2000人程が住んでいた人口も、戦後金山が閉鎖されてからは減少の一途・・・。
過疎化・高齢化が進んで、今では220人程まで人口が減りました。
姶良市内でも、世帯数・人口ともに1番小さな校区ですが、地域全体が家族みたいな地域です。👨👨👦👦🌈
🙋♂️お助け隊にはどんな依頼がくる?
家の周りの木の伐採🌳だったり、水田のあぜの草払い、
中には、家の石垣の一部が崩れたから直してほしいという依頼もありました。
他には、
漆の出身で県外在住の方から、🌱空き家の草払いをしてほしい🌱という依頼もありました。
🙋♂️どんな風に作業を進めていくの?
まず、コミュニティ協議会に申し込みがきます。
作業の種類とか、作業の規模を確認したら、作業する人数を決めて、隊員に連絡をとります。
農家、土木関係、電気関係・・・いろんな隊員がおりますので、
それぞれが自分の得意分野を活かせるものに参加する形です。
作業量にもよりますが、だいたい2~3時間くらい作業をしています。
作業前と作業後の写真をとって、依頼者に渡して、記録用にコミュニティ協議会でも保管をしています。
🙋♂️活動はボランティア?
「1時間でいくら」という形で、作業代を頂くようにしています。
隊員の日当や、機械の油代、あと一部は協議会の活動費にあて、地域に活かせるようにしています。
🙋♂️皆さん喜んで下さいます!
行った先でお茶をごちそうになったり、世間話をしたりして、私たちも楽しいひとときを過ごしています。
また、依頼される方は高齢の方が多くて、めったに外出をされない方もいらっしゃるので、
そういう方の話し相手になったり、元気かどうか、見守りにもつながっていると思います!
🙋♂️これからどんな風に活動を続けていかれたいですか?
過疎化・高齢化は防げるものではないですが、漆を気に入って、外から移住してくれる方もいらっしゃいます。
そういった新しい風をどんどん受け入れて、そういう方たちにも協力していけたらと思っています。