【#17】鹿屋市高隈地区コミュニティ協議会 会長 浜田保さん
今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。
「日本を元気に!あなたの街のささえびと」レポーターの鶴園直子です。
このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。
地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。
今日は「地域の高齢者の、日々の生活を支える人」ご紹介します。
その活動、その名も「ドライブサロン」!
今回のささえびとは、鹿屋市の高隈地区コミュニティ協議会、会長の浜田 保さんです。
「ドライブサロン」とはどのような取り組み?
高齢者の買い物支援と合わせて、一人暮らしの高齢者などの安否確認を行なうことを目的とした活動です。
マイクロバスで送迎して下さる「地元の社会福祉法人恵仁会」と、
連絡調整をして下さる「鹿屋市社会福祉協議会」、
「高隈地区コミュニティ協議会」の三者で、協力して実施しているんですが、
路線バスが通らない地区や、車の運転ができないなど、交通手段がなく日用品の買い物に困っている高齢者を、
毎週水曜日、市街地にあるスーパーまで無料で送迎をしています。
どのようなきっかけで始まったんでしょうか?
平成27年にコミュニティ協議会が設立したのですが、
設立にあたって地域の困りごとを探ろうと、事前に住民アンケートを行なったんです。
その中で「高隈地区の今後を思う時、何から始めたらよいでしょうか?」との問いに、
「高齢者や、買い物弱者の支援」との意見が1番多かったため、
この取り組みをスタートさせることになりました。
ちなみに、ドライブサロンが始まる前は、皆さんどうしていらっしゃったんですか?
移動販売車で買ったり、近所の方に頼んだり、家族・親戚に頼んだりしていたみたいです。
自分でお店に行って買うことは、難しかったと思います。
高隈地区はこういった高齢者の方も増えているんでしょうか?
高隈は人口減少と高齢化が著しくて、
1番多かった時は5400人近くいた人口も、現在は1446人にまで減少しています。
高齢化率も48.8%と高くなっています。
まさに昨日が、週に1度のドライブサロンの日だったということですが、どんな風に集まって出かけるんですか?
事前に登録をしていただいている方が17人いらっしゃるんですが、
前回は14人が参加されました。
毎週水曜日のお昼1時に、最寄りの集合場所(4か所ある集合場所)に集まって頂いて、
みんなで乗り合わせて、片道30分ほどのスーパーに連れていきます。
スーパーまでの往復およそ1時間、買い物におよそ1時間、2時間程の行程です。
利用される皆さんは、どんな様子ですか?
毎週水曜日の買い物を楽しみに待っておられます。
食べたいもの、好きなものを自分で選んで、買い物を楽しくされています。
「スーパーにはいろいろなものが揃っていますので、買わなくても見る楽しみもある」と言われますねー!
また、バスの中での時間も楽しかったりするのでは・・・?
片道30分、往復1時間のバスの中ですので、
行き帰りの中で、世間話や隣近所の話、健康のことなど、話が弾んで、笑い声も絶えません!
バスの中で、歌が出たりします♪
「ドライブサロン」という名前の通り、バスの中でサロンとしての役割を十分果たしています。
これからどんな風に、地域を支えていきたいですか?
協議会では、高隈の目指す将来像として、
「高隈の恵みを活かし、人々が集う郷づくり」というのを掲げているんですが、
いつまでも安心して住み続けたい高隈、住んでみたい高隈、行ってみたい高隈を目指して、
地域のみんなで知恵を出し合い、力を合わせて、活力ある地域づくりができたらと思います。